<悩める人>実習の不合格を告げられて、頭が真っ白です…。同期から遅れることも、親に何と言うかも、考えると涙が出てきます。



そのつらさ、痛いほど分かります。私も学生時代、実習でうまくいかず落ち込んだ時期がありました。でも、ここから立て直した人を何人も見てきました。
臨床実習の不合格を告げられ、頭が真っ白なまま「理学療法士 再実習」と検索していませんか。同期から遅れること、学費のこと、親に何と言うか。考えるほど眠れなくなりますよね。
この記事では、理学療法士の再実習がこれからどう進むのかと、次に受かるコツを、元理学療法士で現在はデイサービスの管理者(実習生を受け入れる側も経験)という立場から解説します。
結論から言うと、再実習は終わりではなくやり直しのチャンスです。まず養成校に「別施設で再実習か、留年して翌年か」を確認し、落ちた原因を1つに絞れば、次は十分に立て直せます。
理学療法士の再実習とは?落ちたあとの流れ


再実習とは、臨床実習で不合格になった学生が、もう一度実習をやり直す制度のことです。やり直し方には「別施設での再実習」と「留年して翌年に再実習」の2パターンがあります。ここは学校ごとの規定が最優先なので、体験談だけで判断せず、担当教員に確認するのが最初の一歩です。



落ちたのは自分だけな気がして、これからどうなるのか不安で仕方ありません。



あなただけではありません。実習の不合格は毎年どの養成校でも一定数あります。まずは流れを知って、足元を整理しましょう。
再実習の2パターン(別施設での再実習/留年して翌年再実習)
どちらになるかは、不合格になった時期や養成校の規定によって変わります。それぞれの特徴を整理しておきましょう。
- 別施設での再実習|同じ年度内に別の実習先で再挑戦する。条件が合えば留年を回避できることもある
- 留年して翌年再実習|次の学年で同じ実習をやり直す。卒業と国家試験が1年ずれる
どちらの道になるかは、自分で判断せず必ず養成校の担当教員に確認してください。学校ごとに規定が違い、ネットの体験談がそのまま当てはまるとは限りません。
費用・国家試験・就職への影響
気になるお金と進路への影響を、一覧にまとめました。留年するかどうかで変わってきます。
| 項目 | どうなるか |
|---|---|
| 留年の有無 | 別施設の再実習で進級できれば回避できる場合あり。規定は学校による |
| 学費 | 留年すると次年度分の学費が追加でかかることが多い |
| 国家試験 | 留年すると受験が1年ずれる。進級できれば予定どおり受験できる |
| 就職・内定 | 卒業時期がずれる場合は内定先へ早めに相談。調整できることも多い |
そして忘れないでほしいのは、実習を乗り越えた先の国家試験は、例年とても高い合格率だということです。直近の第60回理学療法士国家試験では、合格率は89.6%、新卒に限れば95.2%でした。
第60回理学療法士国家試験は、受験者数13,305人に対し合格者数11,373人(合格率89.6%)。新卒者は受験12,131人に対し合格11,027人(合格率95.2%)。
厚生労働省「第60回理学療法士国家試験及び第60回作業療法士国家試験の合格発表について」
数字だけ見ると重く感じますが、ここで止まらないでください。大切なのは、なぜ落ちたかを正しくつかんで、次につなげることです。
再実習は「別施設」か「留年して翌年」の2パターン。費用や国試は1年ずれることがありますが、進路は調整できます。まずは養成校に流れを確認しましょう。
なぜ落ちたのか|不合格になる4つの原因タイプ


臨床実習の不合格は、知識不足だけが理由ではありません。原因は大きく4つのタイプに分かれます。まず自分がどれに当てはまるかを知ることが、立て直しの第一歩です。
①知識・評価技術型/②報連相・態度型
最初の2つは、よく見られる原因です。
- ①知識・評価技術型|評価項目が組み立てられない、レポートが最後まで書けない。準備不足が見える
- ②報連相・態度型|指示待ちで動けない、報告が遅い、分からないことを聞けない
意外に思うかもしれませんが、知識より②の報連相・態度で評価を落とすケースは少なくありません。受け入れ側は、知識の量より、報告や相談ができるかをよく見ています。
③リスク管理・素行型/④メンタル・体調型
残る2つは、一発で不合格につながりやすい原因です。
- ③リスク管理・素行型|禁忌肢位(とってはいけない関節の動き)を無視する、安全配慮が足りない、遅刻や身だしなみなど規律の問題
- ④メンタル・体調型|緊張で萎縮して力を出せない、体調を崩して実習が続けられない
とくに③のリスク管理は、患者さんの安全に直結するため厳しく見られます。人工股関節の術後に禁忌肢位を取らせてしまうなど、安全に関わる失敗は重く扱われます。
自分はどのタイプ?まず1つに当てはめる
多くの場合、原因は1つではなく複数が重なっています。それでも、まずは一番大きかった原因を1つに絞ってください。全部を直そうとすると、次の実習でまた手いっぱいになります。
不合格の原因は「知識・評価技術」「報連相・態度」「リスク管理・素行」「メンタル・体調」の4タイプ。知識より態度やリスク管理で落ちることも多いです。まず主因を1つに絞りましょう。
受け入れ側は”ここ”で合否を分けている|バイザー・養成校の本音


受け入れる側の本音をお伝えします。今の実習では合否を決めるのは養成校で、現場が見ているのは知識量より、報連相・素直さ・リスク管理・伸びしろです。
今の実習は”養成校が”合否を決める
かつての実習は、担当患者を持って指導者の主観で評価される形が中心でした。今は診療参加型臨床実習(CCS)という、見学から段階的に参加していく形が標準です。
CCSでは、現場のバイザーの一存で合否が決まるわけではありません。実習地の評価を参考にしながら、最終的な合否は養成校が判断します。バイザー個人と相性が悪かったとしても、それだけで即不合格にはなりにくい仕組みです。
落ちる・受かるは「知識量」より姿勢で分かれる
私はデイサービスの管理者として実習生や新人を受け入れる側も経験してきました。現場で評価しやすいのは、最初から知識が完璧な学生ではなく、分からない時点で報告し、指摘をメモして翌日に直せる学生です。
逆に評価を下げてしまうのは、報告をせずに自己判断で動く、危険な場面で手が出る、指摘を受け止められないといった姿勢です。知識は実習中にも増やせますが、安全と報連相は最初から守れないと信頼されません。
受け入れ側は”落としたくない”のが本音
意外かもしれませんが、現場も養成校も学生を落としたくありません。再実習は学生も学校も負担が大きく、できれば合格させたいのが本音です。
それでも不合格になるのは、安全が守れない、報連相がない、指摘しても変わらない、という信頼に関わる場面が続いたときです。裏を返せば、ここを変えれば次は受かりやすくなります。
今の実習(CCS)では合否を決めるのは養成校。現場が見ているのは知識量より、報連相・素直さ・リスク管理・伸びしろです。受け入れ側も本当は落としたくありません。
次の再実習で受かるために変える行動|原因タイプ別の処方箋


次に受かる鍵は、落ちた原因タイプごとに変える行動を1〜2個に絞ることです。あれもこれもと欲張らず、ピンポイントで直すほうが結果につながります。
全タイプ共通の3つの行動
どの原因で落ちた人にも効くのが、次の3つです。再実習では、前回と同じ行動を繰り返さないことが一番の評価ポイントになります。
- 分からないことは早めに聞く
抱え込むほど評価は下がります。聞ける学生は伸びると見られます。 - 中間報告を増やす
結果だけでなく途中経過を伝えると、危ない方向に進む前に修正できます。 - 前回の指摘を初日にバイザーへ共有する
「前回ここを指摘されたので意識します」と先に伝えると、印象が大きく変わります。
原因タイプ別に変える1〜2行動
そのうえで、自分のタイプに合わせて行動を足します。
| 原因タイプ | 次の再実習で変える行動 |
|---|---|
| ①知識・評価技術 | 前夜に評価項目を1つだけ準備/教科書の該当ページに付箋を貼る |
| ②報連相・態度 | 1日3回の中間報告をルール化/指示待ちをやめ自分から動く |
| ③リスク管理・素行 | 禁忌と安全をまず確認/休憩場所・身だしなみ・報告を徹底する |
| ④メンタル・体調 | 睡眠を最優先にする/完璧を手放す/不調は早めに学校へ相談 |
レポート・記録は”型”で乗り切る
知識・評価技術型の人がつまずきやすいのが、レポートやデイリーノートです。ここは才能ではなく型で乗り切れます。事実から考察、疑問へとつなぐ型を覚えれば、白紙で止まることは減ります。書き方はデイリーノートの書き方の記事でくわしく解説しています。





全部を完璧にしようとしなくて大丈夫。落ちた原因に直結する行動を1つ変えるだけで、合格はぐっと近づきます。
共通で効くのは「早めに聞く・中間報告・前回の指摘を初日に共有」の3つ。そこへタイプ別の行動を1〜2個だけ足します。レポートは型で乗り切れます。
落ちた人は、その後どうなったのか|立て直した先輩たちの今
再実習や留年を経た人の多くが、今ふつうに理学療法士として働いています。不合格は、PT人生の終わりではありません。
別施設で受かった人・留年から現役になった人
たとえば、評価が組めず一度不合格になったものの、別施設の再実習で落ち着いて取り組めて合格した人がいます。一度留年し、休学してリハビリ助手のアルバイトで現場に慣れてから復学し、今は現役で働いている人もいます。
私の周りにも、留年を経験したセラピストは何人もいます。働き始めてしまえば、学生時代に何年かかったかを気にする人はほとんどいません。
2年遅れても、長いPT人生では誤差
理学療法士の資格は、一度取れば一生使えます。40年近く働くことを考えると、1年や2年の遅れは長い目で見れば誤差の範囲です。
資格を取った先には、病院だけでなく訪問・デイ・回復期など、活躍できる場がたくさんあります。働き方の選択肢は想像以上に広いので、いずれ進路に迷ったらリハビリ転職エージェントの比較記事ものぞいてみてください。今は、まず目の前の再実習に集中して大丈夫です。
再実習や留年を経て現役で働く人はたくさんいます。資格は一生もの。1〜2年の遅れは、長いPT人生では誤差です。
今、絶望して眠れないあなたへ|今夜の応急処置
今夜やるべきは、原因分析ではありません。自分を責めるのをやめて、まず眠ることです。立て直しは、頭と体が回復してからで間に合います。
今夜は「なぜ落ちたか」を考えない
落ち込んでいるときに原因を掘り下げると、自分を責める方向にしか進みません。スマホで体験談を読みあさる手も、今夜はいったん止めて大丈夫です。原因の整理は、数日たって落ち着いてからのほうが正確にできます。
落ちたこと=人格の否定ではない
実習に落ちるほど追い込まれるのは、まじめに取り組んだ裏返しでもあります。不合格は、今回の実習での評価であって、あなたの人格や将来を否定するものではありません。
どうしても眠れない夜や、バイザーが怖くて足がすくむときは、同じ実習のしんどさを扱った記事も役に立ちます。




理学療法士の再実習によくある質問
最後に、再実習についてよく寄せられる質問にお答えします。
まとめ:再実習は「終わり」ではなく、やり直しのチャンス
再実習は、PT人生の終わりではありません。落ちた原因を正しくつかみ、次に変える行動を1つ決めれば、十分に立て直せます。
本記事では、再実習の流れ、不合格の4タイプ、受け入れ側の本音、タイプ別の処方箋、そして立て直した先輩たちの今までをお伝えしました。要点を振り返ります。
- 再実習は「別施設」か「留年して翌年」の2パターン。まず養成校に流れを確認する
- 落ちた原因は4タイプ。知識より報連相やリスク管理で落ちることも多い
- 今の実習は養成校が合否を決める。見られているのは姿勢と伸びしろ
- 次に受かる鍵は、タイプ別に変える行動を1〜2個に絞ること
- 留年・再実習を経て現役で働く人は多い。1〜2年の遅れは長い目で見れば誤差
実習を乗り越えた先には、国家試験が待っています。気持ちが落ち着いてきたら、こちらの対策記事も参考にしてください。





落ちた日は世界が終わったように感じます。でも、ここから立て直した人を私は何人も見てきました。あなたのペースで大丈夫ですよ。
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| 公開 求人数 | 約150,000件以上 | 約29,000件 | 約96,593件 | 約29,000件 | 約35,000件 | 非公開 |
| 対応職種 | 介護士 / ヘルパー / ケアマネ / 他 | 介護士 / ヘルパー / ケアマネ / 他 | 介護士 / ヘルパー / ケアマネ / 他 | 介護士 / ヘルパー / ケアマネ / 他 | 介護 / 医療 / 福祉 / 保育(50職種以上) | 介護士 / ヘルパー / ケアマネ |
| LINE 対応 | 対応 | 要確認 | 対応 | 要確認 | 対応 | 対応 |
| スカウト 機能 | あり | なし | なし | あり | あり | あり |
| サポートの手厚さ | かなり手厚い | かなり手厚い | 手厚い | 手厚い | かなり手厚い | 手厚い |
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