PT・OT実習でバイザーが怖い!そんな人への対処法を元実習担当者が解説

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PT・OT実習でバイザーが怖いあなたへ3タイプ別の対処法を解説する記事のアイキャッチ画像

「バイザーの一言にビクッとして、明日また顔を合わせると思うと動悸がする⋯」

PT・OTの実習でバイザーが怖いと感じている方は多いのではないでしょうか?

<悩める人>

私も実習に行ってた時は本当に辛くて辞めることも考えました。

<ぜおん>

そういった方はすごく多いんですよね。
私の周りでは、国家試験よりも実習で卒業できない人の方が多かったです。

この記事では、実習でバイザーが怖いと感じる原因と対処を、実習生を受け入れる側も経験した立場から、図解でわかりやすく解説します。

結論から言うと、怖いのはあなただけではなく、まず「怖いの3タイプ」を切り分ければ、耐えるべき怖さと相談すべき怖さがはっきりします

プロフィール
理学療法士13年経験した「ぜおん」です!
今までに4回の転職経験があり。
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【1社目】総合病院▶急性期・回復期・ターミナルを経験。

【2社目】老健▶入所・通所・訪問を経験。介護認定審査員なども務める。

【3社目】介護系有限会社▶介護予防事業の立ち上げ、デイサービスの管理者も兼任。市とも連携して介護予防事業の普及に尽力。

【4社目】老健▶入職して半年で副主任、1年で主任を任命。施設の教育委員長も務める。

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目次

PT・OTの実習でバイザーが怖いのはあなただけじゃない

まず伝えたいのは、バイザーが怖いと感じるのは、あなたが弱いからでも能力が低いからでもないということです。多くのPT・OT学生が、同じように指導者の前で萎縮してきています。

そもそも、学生がバイザー(実習指導者)を怖いと感じる背景には、次のような複数の要因が重なっています。

  • 厳しい指導・質問|答えられないと問い詰められる
  • 慣れない環境での緊張|常に見られている感覚
  • 相性・話しかけづらさ|表情が硬い、無口で読めない
  • 人格否定・威圧|存在やセンスを否定される
  • 体制の問題|担当が週1しか来ない、放置される
PT・OT実習でバイザーが怖く感じる理由を厳しい指導・緊張・相性・威圧・体制の5つに分けた見やすい図解

怖くて萎縮してしまうのは、真剣に向き合っている証拠

怖いと感じるのは、それだけ実習に真剣で、きちんとやろうとしている証拠です。どうでもいいと思っていれば、緊張も恐怖も生まれません。

私自身も学生時代の実習では、バイザーに質問されるたびに頭が真っ白になり、夜は明日が来るのが怖くて眠れない日がありました。あの萎縮する感覚は、今でもはっきり覚えています。

今のバイザーは、昔より怖くなくなっている

意外かもしれませんが、今の臨床実習は昔よりずっと指導が穏やかになっています。かつては怒鳴る・徹夜のレポートを課すといった指導も見られました。

<ぜおん>

私の時代は実習中は睡眠時間3時間くらいしか取れない人がほとんどでした。

<悩める人>

そんなの耐えられませんー

ただ、現在は大きく見直されています。

2020年からはCCS(クリニカルクラークシップ=診療参加型実習)が広がり、学生を追い詰めるのではなく、指導者と一緒に動きながら学ぶ形が主流になりました。あわせて実習指導者には講習会の受講が求められ、ハラスメントへの目も厳しくなっています。

つまり、理不尽に怖いバイザーは制度的に減りつつあります。それでも怖いと感じるなら、その怖さの「中身」を見ていきましょう。

「バイザーが怖い」には3つのタイプがある

ひとことで「怖い」と言っても、その中身は大きく3タイプに分かれます。どのタイプかで、取るべき対処がまったく変わるので、まずは自分のケースを切り分けてみてください。

PT・OT実習でバイザーが怖い理由を厳しさ・相性緊張・パワハラの3タイプに分類した見やすい図解
タイプ怖さの中身対処の方向
①厳しさ指導は的確だが要求が高い。考えや行為を正される向き合う
②相性・緊張表情や口調が硬く萎縮する。慣れていないだけ慣れる・工夫する
③パワハラ人格否定・睡眠妨害・見せしめなど合理性がない記録して相談する

タイプ①|成長につながる厳しさ(向き合う怖さ)

指導の内容自体は的確で、あなたのためを思って高い要求をしてくるタイプです。怖いけれど、乗り越えると確実に力がつきます。

このタイプは、こちらの姿勢が伝われば関係が変わっていきます。逃げずに向き合う価値のある怖さと言えます。

タイプ②|相性・緊張による主観的な怖さ(慣れる怖さ)

口調や表情が硬いだけで、内容は理不尽ではないタイプです。あなたが緊張して身構えているぶん、実際以上に怖く感じている場合もあります。

これは、関わる回数が増えるほど和らいでいくことが多い怖さです。接し方の工夫で、かなり楽になります。

タイプ③|パワハラ(耐えてはいけない怖さ)

人格を否定する、睡眠を奪うほどの課題を出す、見せしめのように扱う。こうした合理性のない怖さは、指導ではなくパワハラです。これは我慢で乗り越えるものではありません

タイプ③は、後ほど解説する境界線と相談の動き方を読んでください。耐え続ける必要はまったくないからです。

<ぜおん>

自分の怖さがどのタイプか分かるだけで、やることがはっきりしてきますよ。

指導者は怖い顔の裏で何を見ているか|バイザーの本音

タイプ①②のバイザーについて、受け入れる側の本音をお伝えします。結論から言うと、厳しいバイザーの多くは、あなたを嫌っているわけではありません

PT・OT実習で学生の受け取り方とバイザーの意図の違いを比較した見やすい図解
学生の受け取り方
  • 嫌われている
  • 怒られた・否定された
  • 見放されたのかも
バイザーの意図
  • 危険を未然に防ぎたい
  • 自分で考える力を育てたい
  • 患者さんを守る責任がある

「怖い=嫌われている」ではない

学生に厳しく接するのは、患者さんの体に関わる仕事だからです。少しの油断が事故につながる現場では、つい言い方が強くなってしまう指導者もいます。

私はデイサービスの管理者として実習生や新人を受け入れる側も経験してきましたが、厳しく言う相手ほど「伸びてほしい」と思っていることが多いのが実際です。どうでもいい相手には、人はわざわざ手間をかけて指導しません。

バイザーが本当に見ているのは、技術より姿勢

学生に完璧な知識や技術を期待している指導者は、ほとんどいません。見ているのは、わからないことに正直で、学ぼうとする姿勢があるかです。

「知識が完璧じゃなくていい」
「わからないことを、わからないと言える子のほうが安心して任せられる」

知ったかぶりや報告の遅れのほうが、よほど心配されます。怖がって黙り込むより、素直に聞ける学生のほうが評価されると考えて大丈夫です。

怖いバイザーと明日からどう接するか|萎縮を解く

タイプ①②の怖さには、明日から試せる接し方があります。ポイントは、萎縮の悪循環を断ち切ることです。

怖い→萎縮する→質問も報告もできない→さらに詰められる→もっと怖くなる。この悪循環にハマると、実力以前のところで評価が下がってしまいます。

バイザーが怖くて萎縮し質問や報告ができなくなる悪循環と断ち切る一言を示した見やすい図解

報連相は「結論→理由」の型で短く伝える

萎縮すると話が長くなり、「で、何が言いたいの?」と詰められがちです。これを防ぐには、先に結論を言ってしまう型が効きます。

【例】「◯◯について報告です。結論は△△です。理由は□□だからです」。この順番で話すだけで、伝わり方が大きく変わります。型があると、緊張していても言葉が出てきます。

わからないことは隠さず「確認してきます」

質問に答えられないとき、黙り込んだり知ったかぶりをするのが一番まずい対応です。わからないときは、「すみません、確認してお答えします」と正直に言えば大丈夫です。

前のセクションで触れたとおり、バイザーが見ているのは知識量より姿勢です。誠実な一言は、あいまいな答えよりずっと信頼されます。

怖い理由を「観察する側」に回ってみる

怖さに飲み込まれそうなときは、視点を変えて「このバイザーは何を大事にしているんだろう」と観察する側に回ってみてください。

繰り返し質問してくるテーマや、こだわっているポイントが見えてくると、相手の地雷と要求が読めてきます。怖い対象を分析対象に変えると、不思議と恐怖は小さくなります。

ミスが怖くて動けない、落ち込んでしまうという人は、こちらの記事も役に立ちます。

これはパワハラかも?指導との境界線と相談の動き方

ここからはタイプ③の話です。我慢してはいけない怖さもあります。まずは、指導とパワハラを分けるラインをはっきりさせましょう。

PT・OT実習での指導とパワハラの境界線を比較した見やすい図解

指導とパワハラを分けるライン

判断に迷ったら、次の表で見比べてみてください。

指導(耐える価値あり)パワハラ(相談すべき)
目的は学生の成長人格・存在の否定
行為や考えを正す見せしめ・無視・人前で罵倒
言動に一貫性がある睡眠を奪うほどの課題・長時間拘束
あとでフォローがある合理性がなく感情的

右側に複数当てはまるなら、それは指導の範囲を越えています。あなたの受け止め方の問題ではありません。

学校に相談するときの記録の取り方

相談を動かすときは、事実の記録があると学校も実習先も動きやすくなります。次の5点をメモしておきましょう。

  • いつ(日付・時間)
  • どこで(場所・状況)
  • 誰に(相手)
  • 何を言われた・された(できるだけそのまま)
  • どうなったか(自分の状態・影響)

そのうえで、相談から対処までは次の流れで動きます。

バイザーが怖いときに接し方を工夫し事実を記録して学校へ相談する4ステップの見やすい図解
STEP
自分で接し方を工夫する

結論から話す型や、確認してきますの一言を試します。タイプ①②なら、ここで関係が変わることも多いです。

STEP
つらさが続くなら記録する

いつ・どこで・誰に・何を・どうなったかをメモします。感情ではなく事実を残すのがポイントです。

STEP
学校の実習担当に相談する

バイザーに直接言いづらいことこそ、学校に伝えます。学校と実習先は連携しているので、間に入ってもらえます。

STEP
バイザー変更・中断を検討する

記録という客観的な材料があれば、バイザーの変更や日程調整も相談しやすくなります。

バイザー変更・実習中断という選択肢

パワハラと判断できる場合、バイザーの変更や実習の一時中断は、正当に認められる選択肢です。「自分さえ我慢すれば」と抱え込む必要はありません。

いじめやハラスメントで限界を感じたときの考え方は、こちらの記事も参考になります。

ここだけは押さえて

パワハラを「指導だから仕方ない」と一人で飲み込まないでください。記録を取り、学校に伝えることは、弱さでも逃げでもなく、自分を守る正当な行動です。

もう限界かも…逃げていいラインとSOSサイン

工夫や相談をしても状況が変わらず、心や体がつらいときは、無理を続けないでください。実習を完璧に乗り越えることより、あなたが壊れないことのほうが大切です。

これが出たら危険|心と体のSOSサイン

次のようなサインが続いているなら、頑張りすぎのラインを越えているかもしれません。

PT・OT実習で眠れない食欲がない涙が出る動悸がするなど相談と休養が必要なSOSサインの見やすい図解
  • 眠れない日が1週間以上続いている
  • 食欲がない、または食べても味がしない
  • 朝、涙が出る・動悸がする・体が動かない
  • 実習先へ向かう足が止まってしまう

これらは気合いで乗り切るものではなく、休養や相談が必要なサインです。心や体を壊してしまっては、元も子もありません。

逃げることは負けではない(ゴールは卒業)

一つの実習を完璧にこなすことが目的ではありません。最終的なゴールは、PT・OTとして資格を取り、現場に立つことです。

つらい実習から距離を取る、日程を変える、相談して環境を整える。これらは逃げではなく、ゴールにたどり着くための賢い選択です。そもそも実習や仕事のつらさが環境のせいかもしれないと感じたときは、こちらの記事も参考になります。

<ぜおん>

相談も、距離を取ることも、逃げではありません。資格を取るための賢い一手ですよ。

PT・OTの実習とバイザーによくある質問

最後に、実習でバイザーが怖いと悩む方からよく寄せられる質問にお答えしていきます。

バイザーが怖くて萎縮してしまいます。どうすればいいですか?

萎縮の悪循環を断つのが先決です。報連相は「結論→理由」の型で短く伝え、わからないことは「確認してお答えします」と正直に言いましょう。バイザーは知識量より、学ぶ姿勢と誠実さを見ています。型があると緊張していても言葉が出てきます。

この厳しさが指導なのかパワハラなのか分かりません。

目的が学生の成長で、行為や考えを正すものなら指導です。一方、人格や存在の否定・睡眠を奪う課題・見せしめ・合理性のない感情的な言動はパワハラです。複数当てはまるなら指導の範囲を越えています。あなたの受け止め方の問題ではありません。

学校に相談したら「逃げ」「大げさ」と思われませんか?

思われません。学生が安全に学べるよう支えるのが、学校と実習先の役割だからです。相談するときはいつ・どこで・誰に・何を・どうなったかを記録しておくと、事実ベースで動いてもらえます。一人で抱え込まないことが何より大切です。

バイザーは変更してもらえますか?実習は中断できますか?

パワハラと判断できる場合や心身の不調が強い場合は、バイザーの変更・日程調整・一時中断が認められることがあります。記録という客観的な材料があると相談がスムーズです。まずは学校の実習担当教員に正直に伝えてください。

まとめ:怖いの正体が分かれば、動ける

バイザーが怖いのはあなただけではなく、萎縮するのは真剣に向き合っている証拠です。怖いの正体を3タイプに切り分ければ、向き合う・慣れる・相談する、と取るべき行動が見えてきます。

本記事では、怖さの3タイプ、指導者の本音、明日からの接し方、そして指導とパワハラの境界線と相談の動き方までをお伝えしました。耐える価値のある怖さと、耐えてはいけない怖さを見分けてください。

本記事のまとめ
  • バイザーが怖いのは当然。萎縮するのは真剣な証拠で、今はCCSで昔より穏やかになっている
  • 「怖い」は①成長の厳しさ ②相性・緊張 ③パワハラ の3タイプ。タイプで対処が変わる
  • 厳しいバイザーの本音は「怖い=嫌い」ではない。見ているのは技術より姿勢
  • パワハラ域は我慢しない。事実を記録して学校へ相談し、変更・中断も選べる
  • 眠れない・涙が出るなどのSOSサインが続くなら、逃げてもいい。ゴールは卒業

怖さの正体が見えれば、自分が次に何をすればいいかが分かります。完璧な実習生でなくて大丈夫なので、自分の心と体を守りながら、一日ずつ進んでいきましょう。

<ぜおん>

怖いと感じる自分を責めないでください。正体さえ分かれば、あなたはちゃんと動けますよ。

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公開
求人数
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