リハビリのインシデントで落ち込む…立ち直る5つの手順【PT・OT・ST】

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リハビリのインシデントで落ち込むPT・OT・STの立ち直り方
<悩める人>

リハビリ中に患者さんを転ばせそうになってインシデントを起こしてから、怖くて眠れないんです…。
報告書を書く手も震えるし、私ってこの仕事に向いてないのかな…。

<ぜおん>

その気持ち、痛いほどわかります。
私も1年目の頃、同じように悩んでトイレで泣いたことがありますよ!
でもね、インシデントで落ち込むのは、あなたが患者さんに真剣に向き合っている証拠なんです。

「またインシデントを起こしたらどうしよう…」
「患者さんや家族に合わせる顔がない…」

先に結論をお伝えすると、インシデントのあとに強く落ち込むのは、心が弱いからではありません。
医療の世界では、事故を起こしてしまった医療者本人も心に傷を負う「セカンドヴィクティム(第二の犠牲者)」と呼ばれ、落ち込むのはごく自然な反応だとわかっています。

そのうえで、立ち直るために何より大切なのは一人で抱え込まないことです。

もし職場に相談できる人がいないなら、リハビリ職専門のレバウェルリハビリのようなエージェントに、今のつらさや職場の状況を話してみるのも一つの方法。

求人を見るだけ・相談するだけでもOKなので、「いざとなったら逃げ道がある」と知るだけでも気持ちがふっと軽くなりますよ。

\ 完全無料・相談だけでもOK /

この記事では、Yahoo!知恵袋にも数多く寄せられる「リハビリのインシデントで落ち込む」という悩みに、理学療法士として14年・4つの職場を経験した私(ぜおん)がお答えします。公的機関のデータも交えながら、落ち込みから立ち直る具体的な手順まで解説していきますね。

プロフィール
理学療法士13年経験した「ぜおん」です!
今までに4回の転職経験があり。
詳しいプロフィールはコチラ

【1社目】総合病院▶急性期・回復期・ターミナルを経験。

【2社目】老健▶入所・通所・訪問を経験。介護認定審査員なども務める。

【3社目】介護系有限会社▶介護予防事業の立ち上げ、デイサービスの管理者も兼任。

【4社目】老健▶入職して半年で副主任、1年で主任。施設の教育委員長も務める。

厚生労働省の情報を元に情報を発信していきます!

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公開求人数約8,700件以上約64,300件約19,800件約60,100件約30,000件
対応職種PT / OT / STPT / OT / STPT / OT / STPT / OT / ST / 他PT / OT / ST/ 他
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機能
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手厚さ
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目次

そもそもインシデントとは?アクシデント・ヒヤリハットとの違い

インシデントとアクシデントとヒヤリハットの違いを整理するリハビリ職

まず、言葉の整理から始めましょう。「インシデント」と一口に言っても、実は段階があります。ここが曖昧なままだと、必要以上に自分を責めてしまいがちです。

用語意味(リハビリでの例)
ヒヤリハット事故には至らなかったが「ヒヤッ」とした(ふらついたが支えて転倒を防いだ)
インシデント誤りは起きたが、患者さんに影響がない〜軽微だった(尻もちをついたが怪我なし)
アクシデント実際に患者さんに影響(外傷・骨折など)が及んでしまった事故

つまり、あなたが「インシデント」で悩んでいるなら、多くの場合は患者さんに大きな害が及ぶ前に食い止められた段階だということです。もちろん軽く見てはいけませんが、まずはそこまで自分を追い詰めなくて大丈夫です。

医療事故の約3割は「リハビリ・療養上の世話」で起きている

「自分ばかりがインシデントを起こしている気がする」——そう感じたときは、公的なデータを見てみてください。公益財団法人 日本医療機能評価機構の「医療事故情報収集等事業 2022年年報」では、次のような数字が出ています。

【2022年の医療事故の概要(全5,313件)】

  • 治療・処置:1,724件(32.4%)
  • 療養上の世話(リハビリ含む):1,653件(31.1%)

療養上の世話に関連した医療事故の報告件数は 1,653 件であり、医療事故全体の 31.1%を占めている。

引用元:公益財団法人 日本医療機能評価機構「医療事故情報収集等事業 2022年年報」

病院内で起きる事故の約3割は、私たちリハビリ職や看護師が関わる「療養上の世話」の場面で起きています。決して「あなただけが特別ミスをしている」わけではないんです。

リハビリで多いインシデントは「転倒・転落」

筑波大学の内藤氏(2011年)の研究では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士によるインシデントの最多項目は「転倒・転落・打撲・その他の外傷」でした。

インシデントの発生状況をみると、当事者の職種は PT が 280 件と最も多く、次いで OT 126 件、ST 18 件であった。インシデントの内容は、「転倒・転落・打撲・その他の外傷」が 263 件(62.0%)と最も多く、次いで「誤薬・誤嚥・むせ・嘔吐」が 23 件(5.4%)であった。

引用元:内藤幾愛(筑波大学, 2011年)「PT・OT・STによるインシデント分析」

私たちが向き合うのは、身体機能が低下している患者さんです。
どんなに気をつけていても、バランスを崩すリスクは常に隣り合わせ。
PT・OT・STという職種そのものが、インシデントと隣り合わせの仕事なんですよね。

リハビリ場面に特化した医療事故の分析は、日本医療機能評価機構の「リハビリテーションに関連した医療事故」報告書でも公開されています。

【知恵袋のリアル】リハビリのインシデントで落ち込む人の悩みと答え

インシデントで落ち込む悩みを知恵袋風の相談で整理するリハビリ職

Yahoo!知恵袋には、リハビリ職や看護師の「インシデントで落ち込む」という相談がたくさん投稿されています。まずは、そこでよく見かける悩みに、先輩セラピストとしてお答えしていきますね。

Q. 数日連続でインシデント。もう辞めたいです

連続すると「自分は本当にダメだ」と感じますよね。でも、続くときはあなたの能力ではなく、業務量や疲労、担当の重さなど「条件」が重なっていることがほとんどです。まずは休息を取り、担当や業務量を先輩に相談してみてください。辞めたい気持ちの正体は、後半の職場環境のセクションで一緒に整理しましょう。

Q. 報告書(インシデントレポート)を書くのが怖い

インシデントレポートは、あなたを罰するための書類ではありません。同じ事故を組織で防ぐための「再発防止の記録」です。犯人探しではなく「なぜ起きたか」を書けばOK。むしろレポートを書けるあなたは、安全に貢献しています。書き方は立ち直る手順のSTEP2で解説します。

Q. 何回もインシデントを起こす自分は向いていない?

「向いてない」と結論づけるのはまだ早いです。1年目〜数年目は、患者さんの「できる・できない」の境界線を見極める経験値が足りないだけ。ここは誰もが通る道です。詳しくは落ち込む原因のセクションをご覧ください。

知恵袋の回答でも共通して言われているのは、一人で抱え込まず、先輩や同期に話すこと。そして、眠れない・食べられないが続くなら、無理をせず専門家に相談することです。この2つは、次のセクションから具体的に見ていきます。

なぜリハビリのインシデントはこんなに落ち込むのか

<悩める人>

同期はケロッとしてるのに、なんで私はこんなに引きずるんだろう…。

<ぜおん>

引きずるのには、ちゃんと理由があるんです。落ち込む自分を責める前に、まずは「なぜ落ち込むのか」を知っておきましょう!

① 責任感が強く、患者さんを大切に思っているから

そもそも、どうでもいい仕事なら落ち込みません。落ち込むのは、あなたが患者さんの体と人生を預かっている責任を、正しく感じ取れているから。この感覚は、セラピストとしてとても大切な資質です。

② 当事者も傷つく「セカンドヴィクティム」という現象

医療の世界では、事故に関わった医療者本人が強い自責感・不安・不眠に陥ることを「セカンドヴィクティム(第二の犠牲者)」と呼びます。落ち込むのはあなたが特別打たれ弱いからではなく、医療者なら誰にでも起こりうる自然な反応だと、研究でもわかっているんです。

③ 新人は「経験値」が足りないだけ(能力の問題ではない)

新人PTへの転倒予防教育に関する研究(井上ら, 2017)では、こんなデータもあります。

新人理学療法士の平均転倒件数は、教育導入前で10.7件であった。

引用元:井上靖悟ら(2017年)「新人PTに対する転倒予防教育」

新人の頃は、患者さんのリスクを予測する経験がまだ足りていません。
だからこそ、インシデントは能力不足ではなく、経験値の問題だと割り切ることも大切です。

④ 眠れない・食べられないが続くときは要注意

落ち込みが強いと、眠れない・食欲がない・仕事に集中できない、という負のスパイラルに入ることがあります。数日で回復すれば問題ありませんが、2週間以上その状態が続くときは、我慢せず産業医や心療内科などの専門家に相談してください。心の不調は、放置せず早めに動くほど回復も早くなります。

インシデント後の落ち込みから立ち直る5つの手順

インシデント後の落ち込みから5つの手順で立ち直るリハビリ職
<ぜおん>

ここからは、少しずつ自信を取り戻すための手順を紹介します。ひとつずつで大丈夫ですよ!

STEP
まずは感情を吐き出す(自分の人格まで否定しない)

「やってしまった…」という後悔は当然です。まずは思い切り落ち込んでも大丈夫。でも、「自分はダメな人間だ」と人格まで否定しないでくださいね。切り分けるのが第一歩です。

STEP
事実と感情を分けて「なぜ起きたか」を書き出す

落ち着いたら、「怖かった」という感情と、「なぜ起きたか」という事実を切り離します。これがそのままインシデントレポートになります。レポートは反省文ではなく、再発防止の記録。環境が悪かったのか、評価が甘かったのかを冷静に振り返りましょう。

STEP
先輩や同期に話を聞いてもらう(一人で抱え込まない)

これ、本当に大事です。先輩に「実は昨日すごく怖くて…」と打ち明けると、「あー、私も1年目のとき同じことやったよ!」と返ってくることも多いんです。抱え込むほど落ち込みは深くなります。

STEP
ハインリッヒの法則を知る

1件の重大事故の裏には、29件の軽微な事故、300件のヒヤリハットがあると言われています。あなたが感じた「ヒヤッとした怖さ」は、次の重大事故を防ぐための貴重なセンサーなんです。

STEP
小さな成功体験を積み重ねて自信を取り戻す

いきなり難しい練習をする必要はありません。まずは安全なベッド上での訓練や、確実な移乗介助から再スタートして、「できた!」という感覚を取り戻していきましょう。

同じインシデントを繰り返さないための再発防止(自分でできるリスク管理)

立ち直りと同時に大切なのが、「次は防げた」という手応えです。リハビリ職に多い3つの場面ごとに、今日からできる対策をまとめました。

① 歩行練習・移乗介助中の「転倒・転落」

原因と対策
  • 原因:リスク予測の甘さ、患者さんの能力の過大評価
  • 対策:事前のバイタル確認の徹底、環境整備(動線上の障害物をどかす)、最初は「過剰なくらいの介助量」からスタートして徐々に減らす

② 報告・連絡・相談(報連相)の漏れ

原因と対策
  • 原因:先輩への気遣い、タイミングが掴めない
  • 対策:「〇〇さんの件で1分だけ相談してもいいですか?」と時間を区切って声をかける。言いにくいことはメモや付箋で残す

③ カルテ記載や事務作業のミス

原因と対策
  • 原因:時間がない焦り、確認不足
  • 対策:提出前に一度深呼吸してダブルチェック。よく使う文章はテンプレート化してミスを減らす

そして、防げた「ヒヤリハット」も自分用のメモに残しておくと、あなただけのリスク管理マニュアルになっていきます。

【要注意】その「怖さ」は職場環境のせいかもしれない

相談できない職場環境を見直すリハビリ職のイメージ

ここまで読んで、「いや、うちの職場は先輩に相談なんてできる雰囲気じゃないんです…」と思った方。
それは、あなたのメンタルが弱いのではなく、職場の「心理的安全性」が低い可能性が高いです。

「怒られるから報告しない」が重大な医療事故につながる

インシデントを起こしたときに、「大丈夫?怪我はなかった?」とまず心配してくれる先輩と、「は?何やってんの?」と頭ごなしに怒る先輩。どちらの職場で働きたいですか?

後者のような職場だと、スタッフは「怒られるのが怖くてインシデントを隠す」ようになります。
これがとても危険な状態です。
ヒヤリハットが共有されない職場では、いつか重大な事故につながりかねません。

限界なら環境を変えるのも立派なリスクマネジメント

厚生労働省の調査でも、仕事のストレス要因の上位は「仕事の失敗・責任の発生等」となっています。

強いストレスとなっていると感じる事柄がある労働者の割合は 82.2%となっている。その内容(主なもの3つ以内)をみると、「仕事の量」が 42.7%と最も多く、次いで「仕事の失敗、責任の発生等」が 35.3%、「仕事の質」が 27.6%となっている。

引用元:厚生労働省「令和5年 労働安全衛生調査(実態調査)」

もし、あなたが今いる職場が「インシデントを許さない、相談できない、ただただ怖い」という環境なら、我慢して働き続ける必要はありません。心が壊れてしまってからでは遅いんです。環境を変えて、しっかり指導してくれる職場で再スタートを切るのも、立派なキャリアの選択肢ですよ。

とはいえ、いきなり辞める必要はありません。まずはリハビリ職専門の転職エージェントに、他の職場の教育体制やインシデント時のフォロー体制を聞いてみるだけでも、「うちが普通じゃなかったんだ」と気づけて気持ちがラクになります。求人を眺めるだけでも、心の逃げ道ができますよ。

まず1社だけ話を聞いてみるなら、求人の幅とサポートの手厚さのバランスが良いレバウェルリハビリが始めやすいです。登録も相談も無料で、しつこい連絡が苦手な人は、その旨を最初に伝えておけば大丈夫です。

\ 完全無料・相談だけでもOK /

リハビリのインシデントに関するよくある質問

インシデントを起こして眠れません。どうすればいいですか?

数日で落ち着くなら、無理に忘れようとせず休息を優先してください。ただし、眠れない・食べられない状態が2週間以上続くときは、我慢せず産業医や心療内科などの専門家に相談しましょう。詳しくは落ち込む原因のセクションで解説しています。

インシデントで辞めたいと思うのは甘えですか?

甘えではありません。辞めたい気持ちが「一時的な落ち込み」なのか「職場環境の問題」なのかを分けて考えてみてください。判断材料は職場環境のセクションにまとめています。

インシデントレポートを書くのが怖いです。

レポートは犯人探しや反省文ではなく、組織で再発を防ぐための記録です。「なぜ起きたか」の事実を書けば十分。書き方のコツは立ち直る手順のSTEP2にまとめています。

何回もインシデントを起こす自分は、リハビリ職に向いていないのでしょうか?

回数だけで向き不向きは決まりません。多くは経験値やリスク予測の不足が原因で、対策で減らせます。まずは再発防止のセクションの対策を試してみてください。

インシデントで落ち込むのは、いつまで続きますか?

個人差はありますが、多くは数日〜数週間で少しずつ和らぎます。早く切り替えるコツは、一人で抱えずに人に話し、立ち直る5つの手順を上から試すことです。長引くときは専門家への相談も検討してください。

まとめ:リハビリのインシデントは、誰もが通る成長の通過点

今回は、リハビリのインシデントで落ち込むあなたに向けて、原因と立ち直り方を解説しました。最後に大切なことをもう一度お伝えします。

「怖い」「落ち込む」と感じるのは、あなたが患者さんを大切に思っている証拠です。

どんなベテランも、最初は失敗やインシデントを経験しています。
インシデントを振り返り、次どうすれば安全にリハビリができるかを考え続けることで、あなたは着実に成長しています

それでも、相談できず一人で抱えるしかない職場なら、環境を変えることも自分を守る選択肢です。
無理せず、自分のペースで一歩ずつ進んでいきましょうね。応援しています!

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