介護の送迎が怖くて運転したくない?ドライバーがいる職場を選べばいい

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介護の送迎が怖くて運転したくない?ドライバーがいる職場を選べばいい

明日も送迎の担当が入っている。

すれ違えないほど狭い道を、大きな車で走ることを考えると気が重い。

しかも後ろの席には、利用者さんが乗っている。

<悩める人>

運転が苦手なのに送迎をやらされます。慣れるしかないんでしょうか…?

<ぜおん>

慣れる人もいますが、慣れなくていい道もあります。私も入社したときはペーパードライバーでしたよ。

この記事では、介護の送迎で運転が怖い問題を、デイサービスで実際に送迎をしていた立場から書きます。

結論から言うと、運転しないまま送迎に関わる方法があります

送迎の体制や専任ドライバーの有無は求人票に出ないため、他の職場と比べたいときは、介護職の求人を扱うレバウェル介護のような相談先で先に聞いておくと比べやすくなります。

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この記事を書いた人

ぜおん

理学療法士14年。不動産会社を経て理学療法士になり、総合病院・老健・介護系会社の4ヶ所で勤務。デイサービスの管理者、老健の主任、教育委員長、介護認定審査員を経験。求人を出す側、面接をする側、辞めていく職員と面談する側にいました。面談のためにメンタルヘルス・マネジメント検定2級と心理カウンセラーも取得しています。

自身の転職は4回、8ヶ所の転職エージェントに登録。リハビリ職・介護職の友人から10人ほどの転職相談を受けています。詳しい経歴はコチラ

目次

結論:無理に慣れようとしなくていい

送迎の記事を読むと、たいてい「慣れるしかない」と書いてあります。

揺れない運転を心がける、危ない場所を覚える、とにかく数をこなす。

どれも間違いではないのですが、全部あなたが変わる前提の話です。

「運転が怖い」の答えは、上手くなることだけではありません。運転しない道もあります

実際、私がいたデイサービスには専任のドライバーさんがいました。

運転が本当に苦手な職員や免許を持っていない職員は、助手席に座って介助だけを担当していました。

この章のまとめ

怖さを消す方法は「慣れる」だけではありません。運転しない働き方が用意されている職場も実際にあります。

送迎が怖い理由は4つに分けられる

送迎が怖い理由を4つに分けた図。運転そのもの・道の狭さ・人を乗せる責任・時間に追われる

ひと口に「送迎が怖い」と言っても、中身は人によって違います。

どこが怖いのかを分けると、自分で解決できる部分とそうでない部分が見えてきます。

1.運転そのものに自信がない

免許は持っているけれど、ほとんど乗っていない。

自分の車は軽なのに、送迎車は見たこともない大きさのワゴンだった。

  • 車幅の感覚がつかめず、左に寄せるのが怖い
  • 後輪の位置が違うので、曲がるときに感覚が合わない
  • バックで駐車する場面が想像以上に多い

これは練習で変わる部分が大きいところです。

2.道が怖い

利用者さんの家は、大きな道路沿いばかりではありません。

すれ違えない住宅街、見通しの悪い交差点、停める場所がない玄関前

地域によっては、これがかなりきつくなります。

雪が積もる地域や坂の多い土地では、同じ運転でも神経の使い方がまるで変わります。

同じ会社の中でも、コースによって難しさはかなり違います。

私がいた地域はまだ走りやすいほうでしたが、それでも狭い道はドライバーさんに任せていました。土地によっては、慣れた人でも神経を使う道があります。

ここはあなたの技術というより、担当する地域の問題です。

3.人を乗せていることが怖い

これがいちばん重いところだと思います。

後ろに乗っているのは、転んだら骨折につながる方たちです。

急ブレーキひとつでも、体が前に流れてしまいます。

運転中に気になり続けること
  • 後ろの様子が運転席からは見えない
  • 体調が急に変わったらどうするか
  • ベルトを外してしまう方がいる

この不安は、運転が上手くなっても完全には消えません。

ベテランの職員でも、体調がすぐれない方を乗せる日は緊張すると話していました。

むしろ責任感がある人ほど強く感じるところです。

4.時間に追われるのが怖い

送迎には到着時刻があります。

遅れると次の利用者さんを待たせ、施設の朝の流れも押していきます。

その焦りが、運転そのものより怖いという人は少なくありません。

怖さの中身変えられるのは誰か
運転そのものへの不安練習で変わる部分が大きい
道の狭さ・土地勘担当の割り振り=職場が決めること
人を乗せる責任慣れでは消えない。体制で減らすもの
時間のプレッシャールートと時間の組み方=職場が決めること
デイサービスで送迎をしていた経験をもとに作成

こうして並べると、半分は職場側が決めていることだと分かります。

この章のまとめ

怖さを4つに分けると、練習で変わるものと、職場の決め方しだいのものに分かれます。全部を自分で背負う必要はありません。

ドライバーがいる職場なら助手席という道がある

送迎の担当を分けた図。運転する人と介助する人で役割を分けられる

ここからが、この記事でいちばん伝えたいところです。

送迎の担当は、運転する人と介助する人で分けられます

専任ドライバーがいる職場は実際にある

私がいたデイサービスには、送迎専門のドライバーさんがいました。

運転を仕事として引き受けてくれる方で、車の点検までしてくれていました。

【実際の運用】運転が本当に苦手な職員や、免許を持っていない職員は、ドライバーさんに運転してもらい、自分は助手席に座って介助を担当していました。

この形なら、一度もハンドルを握らずに送迎の仕事ができます

助手席は楽をしている席ではない

ここは誤解されやすいところです。

送迎は運転だけで成り立つ仕事ではありません

  • 玄関から車までの介助と、乗り降りの見守り
  • 車椅子の固定とシートベルトの確認
  • 走行中の体調や表情の確認
  • ご家族への申し送りと、その日の様子の共有

むしろ運転席からは後ろが見えないので、見守る人がいるほうが安全です。

難しい道だけ代わってもらう形もある

全部を分ける必要もありません。

私の職場でも、狭いところや運転が難しそうなコースはドライバーさんが担当していました。

走りやすいコースだけを介護職が受け持つ、という分け方です。

この形なら、運転から完全に離れなくても負担はかなり下がります。苦手なコースを1本外すだけでも、当日の気持ちは変わります。

実際の分け方は、職場によっていくつかの形があります。

分け方はいくつもある
  • 運転はまったくせず、介助だけを担当する
  • 走りやすいコースだけ運転する
  • 慣れるまでの期間だけ助手席に乗る

「送迎ができるかできないか」の二択で考えなくて大丈夫です。

本当に無理なら、無理にやらせない職場もある

送迎をやりたくないという方は、実際かなりいます

私の職場では、まず練習をしてもらって送迎に入る流れではありました。

ただ、本当にもう無理という人に、無理強いすることはありませんでした

<悩める人>

断ったら、仕事ができない人だと思われませんか…?

<ぜおん>

事故を起こしてからでは遅いので、早めに言ってくれるほうが助かります。組む側はそう考えていますよ。

無理をして走らせて事故になれば、困るのは利用者さんと施設です。

ドライバーがいない職場ではどうするか

もちろん、すべてのデイに専任のドライバーがいるわけではありません。

規模が小さい事業所ほど、職員が交代で運転していることが多いです。

その場合でも、まるごと降ろしてもらう相談から入る必要はありません。

部分的に相談できること
  • 狭いコースだけ、慣れている職員と交代してもらう
  • 雨の日や暗くなる時間帯の便を外してもらう
  • 慣れるまでの期間、2人体制にしてもらう

この3つなら、シフトの組み方で対応できる範囲です。

「送迎を外してください」より、はるかに通りやすい相談になります。

この章のまとめ

専任ドライバーがいる職場なら、助手席で介助だけを担当する形が成り立ちます。いない職場でも、コースや時間帯を分ける相談はできます。

ペーパードライバーだった私が乗れるようになるまで

乗れるようになるまでの順番。練習する・添乗して覚える・走りやすい道から

ここまで「運転しない道もある」と書いてきました。

そのうえで、乗れるようになる道のほうも書いておきます。

入社したときはペーパードライバーでした

免許は持っていましたが、ほとんど乗っていませんでした。

送迎があると聞いたときは、正直かなり不安でした。自分がハンドルを握って利用者さんを乗せる姿が、まったく想像できなかったからです。

今この記事を読んでいる方と、スタート地点は同じだったと思います。

いきなり一人で乗ることはなかった

実際の流れは、段階を踏むものでした。

  • まず運転の練習をする(利用者さんを乗せない状態で)
  • 次に添乗して、コースと利用者さんの家を覚える
  • 慣れてきたら、走りやすいコースから運転を担当する

この順番で進んで、最終的には私も送迎に乗るようになりました

逆に言えば、この段階を飛ばして初日から一人で行かせる職場は危ないということです。

入る前に、練習と添乗にどれくらい時間をかけてもらえるのかを聞いておいてください。

慣れたのは運転ではなく「道」だった

振り返って思うのは、上達したのは運転技術そのものではないということです。

同じコースを何度も走るうちに、どこが狭いか、どこで対向車が来るかが分かってきたんです。

覚えると怖さが減るもの
  • すれ違いが難しい区間と、待避できる場所
  • 玄関前に停められる位置と、その向き
  • 時間帯によって混む道と、避けられる抜け道

つまり怖いのは初めて走る道であって、運転そのものではないことが多いのです。

ここが分かると、添乗の時間の意味が変わってきます。

それでも、合わない人はいます

ただ、私が乗れるようになったからといって、誰でもそうなるとは言えません

練習しても不安が消えない方はいます。

<ぜおん>

「デイで働くなら誰でも運転できるようになるもの」とは、私は思っていません。

大事なのは、合わなかったときに別の形が用意されているかです。

この章のまとめ

練習と添乗の段階を踏めば乗れるようになる人もいます。ただし全員ではないので、合わなかったときの逃げ道があるかを見てください。

ルートを一人で考えさせられているなら施設の問題

送迎の相談でよく見かけるのが、「その日のメンバーに合わせて自分でルートを考える」という話です。

これはかなり負担の大きいやり方です。

ルートは本来、施設が決めるもの

私がいた職場では、コースはある程度固定されていました

方向ごとにまとまりが決まっていて、その日の変則的な部分だけを詳しい人が組み直す形です。

私自身はルートを決める側ではありませんでした。土地に詳しい人が組んでくれたものに沿って走っていた、というのが正直なところです。

入ったばかりの職員が、毎朝ゼロから組み立てるものではありません。

運転の指導は、決められた業務でもある

ここは知っておくと見え方が変わります。

一定台数以上の車を使う事業所には安全運転管理者を置く決まりがあり、その業務の中身も定められています。

定められている業務現場でいうと
運転者の適性・技能・知識を把握する誰がどのくらい運転できるかを施設がつかんでおく
安全な運転の確保に留意して運行計画を作成するルートを組むのは施設側の仕事
点呼などで体調を確認し、必要な指示を与える出発前に状態を見る
運転前後に検知器で酒気帯びを確認し、記録を1年保存するアルコールチェックと記録
運転日誌を備え付け、記録させる誰がいつどこを走ったかを残す
運転の技能・知識について指導を行う運転の教育も施設の役割
道路交通法施行規則 第9条の10をもとに作成

出典は道路交通法施行規則道路交通法、制度の説明は警察庁のページで確認できます。

つまり運転の教育は、個人がお願いして受けさせてもらうものではありません

ただ、現場では守られていないことも多い

ここは正直に書きます。

私がいた職場でも、点呼やアルコールチェック、運転日誌は実際にはやっていませんでした

朝出勤して申し送りをしたら、そのまま送迎に出るという流れだったからです。

やっていない職場は珍しくありません。ただし「珍しくない」ことと「それでいい」ことは別です。

その代わりというわけではありませんが、車の点検はドライバーさんが見てくれていました。

知っておくと、職場の姿勢が見える

この話を持ち出して職場と交渉してください、という意味ではありません。

そうではなく、職場を見るときの目盛りとして持っておいてほしいんです。

  • 出発前に体調や状態を見てくれる場面があるか
  • ルートが決まっていて、新人がゼロから組まされないか
  • 運転の練習や添乗の期間が用意されているか

この3つが揃っている職場なら、送迎の怖さはかなり減ります

この章のまとめ

ルートを組むのも運転を指導するのも、本来は施設側の役割です。守られていない職場は多いので、判断の目盛りとして持っておいてください。

送迎の負担が少ない職場の選び方

面接で確認したいこと。ドライバーの有無・送迎の人数・コースの固定・練習期間

今の職場で分けてもらえないなら、場所を変えるという手があります。

介護の仕事は、送迎があるものばかりではありません

そもそも送迎がない職場がある

入所系の施設には、基本的に送迎がありません。

利用者さんがそこで生活しているので、車で迎えに行く業務そのものが発生しないからです。

  • 特別養護老人ホーム
  • グループホーム
  • 有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅

もちろん夜勤があるなど、別の負担はあります。

それぞれのきつさは、コチラの記事で特養の中身をまとめています。

グループホームの働き方はコチラの記事で確認できます。

同じデイでも、送迎の体制はまるで違う

デイサービスを続けたい場合でも、職場を変える価値はあります。

送迎の組み方は、同じデイでも驚くほど違うからです。

確認したいことこの違いで負担が変わる
専任のドライバーがいるか運転しない働き方ができるかどうか
送迎は何人体制か一人で運転と介助を兼ねるかどうか
コースは決まっているか毎朝ルートを考える負担があるか
練習や添乗の期間はあるかいきなり一人で出されないか
車のサイズは何か軽自動車を使う事業所もある
見学や面接で確認できる項目

いちばん下は見落としがちですが、軽自動車で送迎している事業所もあります

大きなワゴンが怖いだけなら、それで解決することもあります。

言いにくいことは、間に人を入れて伝える

とはいえ、面接で「運転はできません」と自分から言うのはかなり勇気がいります

採用してもらえないのでは、と考えてしまいますよね。

入ってから「実は運転が苦手で」と言うほうが、お互いに困ります。先に伝えておくほうが結果的に楽です。

先に分かっていれば、施設側も配置を考えたうえで採用できます。

そういうときは、間に人を入れて先に条件として伝えてもらうほうが早いです。面接の場で切り出さずに済みます。

いますぐ辞める必要はありません。

今の職場の送迎が全部だと思ってしまいがちですが、体制は事業所ごとにかなり違います。

無料で使えるので、レバウェル介護のような相談先で、送迎なしの求人やドライバーがいる事業所を聞いてみるところからで十分です。

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相談先そのものを比べたい方は、コチラの記事で介護の転職サービスを6社まとめています。

この章の注意点

送迎の体制は求人票に出ません。ドライバーの有無・人数・コースの固定・練習期間・車のサイズを確認ポイントにしてください。

介護の送迎についてよくある質問

デイで働くなら、誰でも送迎できるようになりますか?

練習と添乗を重ねて乗れるようになる人は多いですが、全員がそうなるとは限りません。

大事なのは、合わなかったときに助手席という形が用意されている職場かどうかです。

送迎は断ってもいいですか?

断って構いません。無理をして事故になれば、困るのは利用者さんと施設のほうです。

組む側としても、直前ではなく早めに言ってもらえるほうが助かります。

運転の練習はさせてもらえるものですか?

一定台数以上の車を使う事業所では、運転者への指導が安全運転管理者の業務として定められています。

ただし実際にやっているかは職場によるので、入る前に確認しておくのが確実です。

送迎が怖いと上司に伝えても大丈夫ですか?

伝えて大丈夫です。「できません」より「この道が不安なので、慣れるまで一緒に乗ってもらえますか」と範囲を示すと通りやすくなります。

労働条件そのものに不安があるときは、厚生労働省の相談窓口も使えます。

送迎のない介護の仕事にはどんなものがありますか?

特別養護老人ホームやグループホーム、有料老人ホームなどの入所系は、送迎業務がありません。

それぞれのきつさは別にあるので、送迎がない職場で比べてみてください。

まとめ:怖いまま運転し続けなくていい

送迎が怖いのは、あなたが慎重だからです。人を乗せて走る重さを分かっている証拠でもあります。

怖さをなくすことより、怖いまま乗らずに済む形を探すほうが現実的です。

私も入社したときはペーパードライバーでした。

練習と添乗を重ねて乗れるようにはなりましたが、全員が同じ道をたどる必要はないと思っています。

明日からできるのは、職場に送迎の分け方があるかを確かめることです。

  • 専任のドライバーさんはいるか
  • 2人体制で組めないか
  • 苦手なコースだけ代われないか

この3つを聞くだけでも、職場の考え方がだいぶ見えてきます。

「この道だけ代わってもらえませんか」から始めて構いません。全部を降ろす相談でなくていいんです。

それでも変わらないなら、送迎の形が違う職場を見ておくところから始めれば十分です。

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未経験から施設のタイプを選び直したい方は、コチラの記事で夜勤のある施設の違いをまとめています。

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