<悩める人>理学療法士の仕事、辛いな…
ふとそう感じる瞬間はありませんか?
実は、同じ「辛い」でも、我慢すべき辛さと、今すぐ逃げるべき辛さの2種類があります。



私の経験上、患者さんとの関わりで辛いことがあっても我慢できますが、職場の人間関係が原因で辛さを感じるときは危険信号です!
もしあなたが、患者さんの笑顔を見るのは好きなのに、上司の顔色や同僚とのギスギスした空気に心をすり減らしているのなら、それはあなたのせいではありません。
この記事では、理学療法士が抱える「辛さ」の正体を解き明かし、あなたが心身ともに健康で働き続けるための「正しい逃げ道」について解説します。
理学療法士が「辛い・辞めたい」と感じる瞬間は?多くのPTが抱える悩み


理学療法士として働いていると、ふとした瞬間に「もう辞めたい」と感じてしまうことはありませんか?
リハビリテーションのプロとしてやりがいを感じる一方で、理想と現実のギャップに苦しむことは決して珍しいことではありません。
私自身や多くのPTの経験を振り返ると、「辛い」と感じる原因は大きく分けて「業務内容」と「職場環境」の2つに分類されます。
特に注意が必要なのは、自分の努力だけではどうにもならない人間関係や労働環境の悩みです。
ここでは、多くの理学療法士が抱えている代表的な悩みと、それが「逃げるべきサイン」なのかどうかを具体的に見ていきましょう。
リハビリの成果が出ない・患者さんからのクレーム
どれだけ熱心に介入しても、思うようにADLが向上しなかったり、疼痛が軽減しなかったりするとき、PTとしての無力感に襲われます。
「自分の技術不足のせいではないか」と自分を責めてしまう真面目な人ほど、精神的に追い詰められやすい傾向があります。
また、患者さんやご家族からのクレームも大きなストレス源です。
「痛いことばかりする」「前の先生の方が良かった」といった言葉は、たとえリハビリの一環であっても心に突き刺さります。
ただ、こうした「患者さんとの関わり」での辛さは、経験を積むことで糧になる場合もあります。
患者さんのために悩むことは、理学療法士としての成長痛とも言えるでしょう。
終わらない勉強会・サービス残業という名の自己研鑽
業務終了後の症例発表の準備、強制参加の勉強会、新人指導の資料作り。
多くの職場で、これらが「自己研鑽」という名目でサービス残業扱いになっています。
「医療職なんだから勉強して当たり前」という風潮が根強く、定時で帰ることに罪悪感を持たされる職場も少なくありません。
しかし、プライベートの時間まで削られ、心身が休まらない状態が続くと、仕事への情熱そのものが冷めてしまいます。
もしあなたの職場が「残業代が出ないのが当たり前」という文化なら、それは組織として健全ではありません。
他職種(医師・看護師)との連携ストレス
リハビリの方針を巡って医師と意見が合わなかったり、病棟での看護師との連携が上手くいかなかったりすることは日常茶飯事です。
特に、高圧的な態度をとる医師や、リハビリ業務への理解がないスタッフとの板挟みは、強烈なストレスになります。
ここが非常に重要なポイントですが、「患者さんとの関わりでの辛さは我慢できても、職場の人間関係が原因の辛さは危険信号」です。
理不尽な人間関係によるストレスは、あなたのスキルアップには繋がりません。
人間関係で限界を感じているなら、それはあなたが弱いからではなく、「職場環境があなたに合っていない」という明確なサインです。
心が壊れてしまう前に、環境を変えることを最優先に考えるべきでしょう。
給料が業務量に見合っていない
身体的な負担が大きく、単位数のノルマに追われ、さらには勉強会での拘束時間も長い。それなのに、「給料明細を見ると手取りが少なくて絶望する」という悩みは、PT業界全体の課題でもあります。
「やりがい」だけで生活していくことはできません。業務量に見合った正当な対価が得られないと、将来への不安は募るばかりです。
もし今の職場で昇給が見込めないのであれば、「給与水準の高い職場」や「評価制度が整った職場」を探すのが最も確実な解決策です。
転職サイトに登録して求人を見るだけでも、
- 今の職場だけが全てではない
- 今の職場は辛いけど、その分の給料はもらえてそう
など、様々なことを気づくことができ、心の余裕に繋がります。
自分を守り、長く理学療法士を続けるためにも、他の環境を知ることは「逃げ」ではなく「前向きなステップ」なんです。
その辛さは「危険信号」かも?耐えていい辛さとダメな辛さの違い


「この仕事は好きだけど、今の職場がとにかく辛い…」
毎日そんな思いを抱えながら、ギリギリの状態で働いていませんか?
これは私の経験からくる持論ですが、理学療法士が抱える「辛さ」には、「成長のために乗り越えるべき辛さ」と、「今すぐ逃げ出さないと心が壊れる危険な辛さ」の2種類が存在すると思っています。
真面目な人ほど「自分が我慢すればいい」と考えがちですが、その我慢があなたの人生を台無しにしてしまうかもしれません。
ここでは、私の実体験をもとに、見過ごしてはいけない「危険信号」としての辛さについてお伝えします。
「患者さんのため」の悩みは成長痛である可能性が高い
まず、整理しておきたいのが「良い辛さ」についてです。
もしあなたが、「自分の知識不足で患者さんが良くならない」「もっと良いリハビリを提供したいのに技術が追いつかない」と悩んでいるなら、それは理学療法士としての「成長痛」です。
この種類の辛さは、以下のような特徴があります。
- 勉強や練習をすることで解決の糸口が見える
- 悩んだ分だけ、将来的に自分のスキルとして返ってくる
- 辛くても、患者さんの笑顔を見ると「頑張ろう」と思える
このような悩みであれば、今は苦しくても踏ん張る価値があります。壁を乗り越えた先には、頼られるセラピストとしての未来が待っているからです。
厳しく聞こえるかもしれませんが、どこに就職したとしても、必ず壁はあります。
辛いからといって、全てから逃げていると、役職も給料も上がっていきません。
「職場の人間関係」の悩みは精神を蝕む猛毒
一方で、絶対に耐えてはいけないのが「職場の人間関係」に起因する辛さです。
私自身の経験からも断言できますが、人間関係の悪さからくるストレスは、百害あって一利なしの「猛毒」です。
理不尽な上司の叱責、
スタッフ間の陰口や派閥争い、
リハビリ科特有の閉鎖的な空気感。
これらにどれだけ耐えたところで、あなたの理学療法士としてのスキルは1ミリも向上しません。
もし、患者さんの前では笑顔を作れているのに、スタッフルームに戻った瞬間に動悸がしたり、出勤前に涙が出たりするなら、それは心が悲鳴を上げている証拠。
その環境に留まり続けることは、自分自身を殺しているのと同じことです。
体験談:私が「ここは辞めるべき」と判断した決定的な瞬間
私が過去に転職を決意したのも、まさに人間関係が限界に達した時でした。
当時の私は、「仕事は楽しいのに、職場に行くのが怖い」という矛盾に苦しんでいました。
決定打となったのは、看護師の部長から理不尽な精神攻撃に耐えていたある日のこと。
担当患者さんから「先生、最近すごく辛そうな顔をしてるね。私のリハビリのせい?」と心配されてしまったのです。
「自分のストレスが、守るべき患者さんにまで伝わってしまっている」
そう気づいた瞬間、「これ以上ここにいてはいけない。プロとして環境を変えなければ」と腹が決まりました。
その後、転職サイトを活用して人間関係の穏やかな職場へ移りましたが、「もっと早く逃げればよかった」と後悔するほど、働く楽しさが劇的に変わりました。
「石の上にも三年」は医療現場のブラック環境には当てはまらない
日本では「石の上にも三年」という言葉が美徳とされがちです。
しかし、ブラックな医療現場において、この言葉を信じる必要は全くありません。
精神をすり減らしながら3年間耐え抜いたとしても、残るのは「ボロボロになった心」と「歪んだ職場環境への順応」だけです。
ひどい場合、「うつ病」になってしまう人もいます。
今なら、理学療法士の資格さえあれば、働く場所はいくらでもあります。
もし今、人間関係で限界を感じているなら、まずは「転職エージェント」に相談して、他の職場の情報を集めてみてください。
なぜ理学療法士の人間関係はこじれやすいのか?構造的な問題を理解する


実は、理学療法士が抱える「辛い」という感情の多くは、個人の性格や努力不足ではなく、業界特有の「構造的な問題」に原因と感じています。
特に、「患者さんとの関わりは我慢できても、スタッフ間の人間関係は我慢できない」と感じているなら、それはあなたの心が発している危険信号かもしれません。
ここでは、なぜ理学療法士の職場環境がここまで人間関係をこじらせやすいのか、その背景にある3つの構造的な要因を深掘りします。
閉鎖的な空間と変わらないメンバー
リハ室という空間は、物理的にも心理的にも非常に閉鎖的になりがちです。
総合病院やクリニック、介護施設を問わず、同じメンバーで固定されており、新職員が入ったとしても、主メンバーは数年間変わらないことも珍しくありません。
この「流動性の低さ」が、人間関係の息苦しさを生む最大の要因だと感じています。
毎日朝から晩まで、狭い空間で同じ顔ぶれと過ごすことになります。
そのため、一度誰かとの関係が悪化したり、派閥のようなものができたりすると、逃げ場が完全になくなってしまうのです。
- 特定の上司の機嫌を常に伺わなければならない
- 噂話や陰口がすぐに広まり、疑心暗鬼になる
- 「村社会」のような同調圧力が強い
こうした環境では、どんなにリハビリの技術が高くても、人間関係の政治力がないと生き残れないという、本末転倒な状況に陥りやすくなります。
医師・看護師との強い立場と「職種間の壁」
理学療法士のストレスは、同じリハビリスタッフ間だけにとどまりません。
医療現場には依然として、医師を頂点とした厳格な立場構造が存在する場所がほとんどです。
「医師の指示がなければ動けない」という法的な制限があるため、理学療法士としての専門的な意見があっても、医師の方針と合わなければ飲み込まざるを得ない場面が多々あります。
また、病棟との連携においても、看護師との間に「見えない壁」を感じることはないでしょうか?
さらに言うと、施設では「多職種連携」が必要と言われておきながら、看護師が頂点に経っているケースも見受けられます。
言いたいことが言えず、正しいことを主張すると潰される。
そんな環境では、やる気があって改善案を出す人ほど、潰されていってしまいます。
「見て盗め」文化が残る古い教育体質
理学療法士は技術職であるため、どうしても昔ながらの「職人気質」が色濃く残っている職場が少なくありません。
「俺たちの時代はもっと厳しかった」「技術は教えてもらうものではなく、見て盗むものだ」といった、古い価値観を押し付ける指導がまかり通っているのが現状です。
業務時間外の勉強会への強制参加や、根拠のない精神論での指導。
これらは教育ではなく、現代においてはただの理不尽なハラスメントである可能性が高いです。
もしあなたが、このような「古い体質の職場」で限界を感じているなら、無理にその環境に適応しようと努力する必要はありません。
それはあなたが悪いのではなく、「環境があなたに合っていない」だけだからです。
最近では、ワークライフバランスを重視したり、風通しの良い教育体制を整えたりしている職場も増えています。
「辛い」という気持ちが限界に達する前に、転職エージェントなどを活用して「他の職場の常識」を知ることも、自分を守るための立派な解決策です。
患者さんを大切に思うあなただからこそ、人間関係で潰れてしまう前に、自分が輝ける場所へ「環境を変える」選択を視野に入れてみてください。
辛い環境から抜け出す唯一の方法は「職場を変える」こと


患者さんや利用者さんのために頑張りたいという気持ちがあっても、職場の人間関係が原因で「辛い」と感じているなら、それは危険信号です。
理学療法士としてのやりがいは、患者さんとの関わりの中にこそあるべきもの。
しかし、同僚や上司との軋轢、理不尽な組織風土によって心身がすり減ってしまうと、本来一番大切にしたい患者さんへのケアすらままならなくなってしまいます。
今の環境に限界を感じているあなたへ、なぜ「職場を変える」ことが唯一かつ最善の解決策なのか、その理由をお伝えします。
他人と職場風土はあなたの努力では変わらない
冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、「他人」と「職場の風土」は、あなたの努力では変えられません。
どれだけあなたが素晴らしい理学療法を提供し、笑顔で挨拶を続け、業務改善を提案したとしても、攻撃的な上司の性格や、悪口が飛び交うスタッフルームの空気を変えることはほぼ不可能です。
多くの心優しい理学療法士は、「自分が我慢すれば丸く収まる」「もっと自分が成長すれば状況は良くなる」と考えてしまいがちです。
しかし、人間関係のストレスで消耗することは、あなたの貴重な人生とキャリアの浪費でしかありません。
変わらない相手に期待してエネルギーを使うよりも、「自分が輝ける場所に移動する」ことにエネルギーを使う方が、圧倒的に効率的で健全です。
転職は「逃げ」ではなく「最適な環境への異動」
「辛いから辞めるなんて、逃げじゃないか?」
「ここで通用しなければ、他に行っても同じじゃないか?」
真面目な人ほど、そんな不安に駆られるものです。
しかし、断言します。環境を変えることは「逃げ」ではありません。
植物が育たない土壌から、栄養豊富な土壌へ植え替えることを「逃げ」とは言いません。
理学療法士も同じです。
あなたのスキルや性格が、今の職場の風土とたまたま合わなかっただけなのです。
むしろ、心身を壊すまで合わない環境にしがみつくことの方がリスクです。
転職活動は、あなたが理学療法士として長く活躍し続けるための「戦略的な環境調整」だと捉えてください。
理学療法士の資格があれば、活躍できる場所は無限にある
忘れないでほしいのは、あなたは「理学療法士」という国家資格を持っているという事実です。
この資格は、今の職場を一歩出ても、全国どこでも通用する最強のパスポートです。
今の職場が「世界の全て」のように感じているかもしれませんが、外の世界にはあなたの力を必要としている場所が無数にあります。
「でも、自分に合う職場がどこかわからない…」と不安になるなら、転職エージェント(転職サイト)を活用するのも賢い手段です。
自分一人で求人を探すと、給与や場所などの条件面しか見えず、また同じような人間関係の職場を選んでしまうリスクがあります。
しかし、転職のプロに相談すれば、求人票には載っていない「職場の雰囲気」や「人間関係の情報」を得られるため、ミスマッチを未然に防ぐことができます。
別の施設形態(訪問リハ・自費リハ・企業など)という選択肢
もし「病院という組織」そのものが合わないと感じているなら、働くフィールド自体を変えてみるのも一つの手です。
理学療法士の活躍の場は、急性期・回復期病院だけではありません。
- 訪問リハビリ
利用者さんと1対1でじっくり向き合え、組織内の複雑な人間関係が比較的少ない。 - 自費リハビリ施設
「治す」ことに特化し、高い技術と結果が評価される実力主義の世界。 - 一般企業・ヘルスケア産業
予防医療や福祉用具など、臨床とは違う視点で資格を活かせる。
このように、視野を広げれば選択肢はたくさんあります。
まずは転職サイトに登録して、「どんな選択肢があるのか」を眺めてみるだけでも、精神的な逃げ道ができて心が軽くなります。
いざとなれば、ここを辞めても次がある!と思える状態を作っておくことが、辛い現状から自分を守るための一番のお守りになります。
あなたの理学療法士としての人生を、人間関係の悩みだけで終わらせないでください。
人間関係が良い職場を見極める10個のチェックポイント


患者さんへのケアで悩むのはプロとしての成長痛ですが、理不尽な上司やギスギスした同僚との関係で消耗するのは、あなたの人生にとってマイナスでしかありません。
転職を考える際、最も不安なのが「次の職場も人間関係が悪かったらどうしよう」という点ではないでしょうか。
そこで、入職前にホワイトな職場を見極める10個のチェックポイントお伝えするので、ぜひいくつあるかチェックしてみてください。
- すれ違うスタッフが「自然に」挨拶をしてくるか
- 中堅層(5〜10年目)が在籍しているか
- リハビリ室やスタッフルームが「整理整頓」されているか
- 管理職(リハ科長など)と部下の距離感
- 他職種(看護師・介護士)との会話があるか
- 患者さんへの「言葉遣い・トーン」
- 求人募集が常に出ているか
- 休憩中の「笑い声」や「雑談」の有無
- 面接官が「あなたの話」を聞いてくれるか
- 見学を終えた直後の「自分の直感」
おすすめの転職サービス3選(特徴と使い分け)
失敗しない転職のためには、複数のエージェントを使い分けて情報を比較することが鉄則です。
理学療法士の転職で特に信頼性が高く、利用者の満足度が高いサービスを3つ厳選しました。
それぞれの特徴を理解して、自分に合うものを選びましょう。
1. PTOTSTワーカー(求人数重視)
業界トップクラスの求人数を誇り、地方の求人にも強いのが特徴です。
「とにかくたくさんの選択肢から選びたい」「年収アップも狙いたい」という方におすすめ。
非公開求人も多いため、登録しておくだけで好条件の職場に出会える確率が上がります。
2. レバウェルリハビリ(内部情報重視)
職場の雰囲気や人間関係など、詳細な内部事情に詳しいエージェントです。
「次は絶対に人間関係で失敗したくない」という強い思いがあるなら、ここは外せません。
実際に働いている人の声や、離職率などの聞きにくい情報も、担当者が代わりに確認してくれます。
3. マイナビコメディカル(サポート重視)
大手ならではの安定したサポート体制が魅力。
履歴書の添削や面接対策が手厚いため、初めての転職で不安な方に最適です。
ガツガツした営業が苦手で、じっくり相談に乗ってほしい方に向いています。
転職サイトへの登録は、今の職場にバレることはありません。
まずは相談だけでもしてみて、「今の辛い環境以外にも、自分らしく働ける場所がある」ということを知ってください。
それだけで、心はずっと軽くなるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
私の経験からくる持論もありましたが、きっと多くの病院や施設で、同じ気持ちの方がいるはずです。
もういちど初心に戻って、
- なぜ理学療法士を目指したのか?
- これからどうして行きたいのか?
これらを考えてみるのもおすすめです。
ご自身に合う環境を見つけて、楽しく仕事をしましょう!










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