「施設見学で何を質問すればいいかわからない…」
「変なことを聞いて失礼にならないか不安…」
そんな悩みを持っていませんか?
施設見学は、求人票には載っていない「職場のリアル」を知る絶好のチャンスです。
ここで遠慮して重要なことを聞けないと、入職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。
この記事では、理学療法士の元管理職視点で「施設見学で絶対に聞いておくべき質問リスト」をタイプ別に厳選し、NGな質問に関しても紹介します。
メモして持っていくだけで、自信を持って見学に臨めるようになりますよ!
見学前に準備!質問リストを作るポイント

施設見学の日が近づくと、どうしても緊張しちゃいますよね。
「変なことを聞いたらどうしよう」「何を聞けばいいのかわからない」と悩んでいませんか?
事前に質問リストを作っておくだけで、見学の成功率はぐっと上がります。
まずは、なぜ質問の準備が大切なのか、そのメリットを3つお伝えします。
やる気をアピールできる
採用担当者や現場のスタッフは、あなたの「熱意」をしっかりと見ています。
見学の最中や最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることは多いですが、そこで「特にありません」と答えてしまうと、すごくもったいないです。
質問がないと、「うちの施設にあまり興味がないのかな?」と誤解されてしまう可能性もあります。
逆に、具体的な質問を準備していれば、「しっかり調べてきているな」「働くイメージを持っているな」という好印象につながります。
ミスマッチ(入職後の後悔)を防げる
求人票やホームページには、どうしても「良いこと」が中心に書かれていますが、私たちが本当に知りたいのは、実際の残業時間や職場の人間関係といったリアルな部分ですよね。
「入職してみたら、思っていた環境と違った…」という後悔は、絶対にしてほしくありません。
見学は、自分にとって働きやすい職場かどうかを見極めるための大事な場です。
疑問点をしっかり解消しておくことが、長く働ける「ホワイト職場」への転職成功につながります。
もし、「自分でうまく質問して本音を引き出せるか不安…」という方は、転職エージェントを頼るのも一つの手です。
プロのアドバイザーなら、職場の内情を詳しく知っていたり、聞きにくい条件面を代わりに確認してくれたりします。
沈黙の気まずさを回避できる
見学中、担当者との会話が途切れて「シーン…」としてしまう瞬間があると、気まずい空気が流れ、想像するだけで冷や汗が出ちゃいますよね。
そんなとき、質問リストがあれば最強の「お守り」になってくれます。
「次は何を話そう」と焦らなくても、メモを見ればパッと話題が出せるので安心です。
緊張して頭が真っ白になっても大丈夫なように、スマホのメモや小さなノートに書き留めて持っていきましょう。
それだけで、心に余裕を持って見学に臨めますよ。
【タイプ別】施設見学で聞くべき質問例12選

ここからは、具体的にどんな質問をすればいいかをお伝えします。
そのまま使える具体的な質問例を12個ピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてください。
また、聞き方や表現については人によって違うと思うので、このまま質問するというより、ご自身の聞き方に変えて質問してください!
【業務・教育編】入職後のイメージを掴む4つの質問
まずは、実際に働き始めたときのことを想像できるような質問をしてみましょう。
特に若手のうちは、「ちゃんと教えてもらえる環境か」を確認するのが大切です。
無理のないペースで働けるかどうかも、さりげなくチェックしてくださいね。
- 「1日の平均的なスケジュールと、担当する患者さんの数を教えていただけますか?」
具体的な単位数やノルマの有無を確認できます。
あまりに数が多すぎると、丁寧なリハビリができない可能性があるので要注意です。 - 「勉強会や症例検討会は、どのくらいの頻度で行われていますか?」
スキルアップできる環境かどうかがわかります。
「業務時間内に行うのか、残業扱いになるのか」も、あわせて聞いておくと安心です。 - 「新人教育の制度や、指導担当者(プリセプター)についても教えてください」
放置されずに教えてもらえるか、先輩がサポートしてくれる体制があるかを見極めましょう。
教育マニュアルがあるかどうかも聞いておくといいかもしれません。 - 「どのような疾患や状態の利用者様が多いですか?」
自分の学びたい分野とマッチしているか確認しましょう。
急性期なのか維持期なのかによっても、リハビリの内容は大きく変わります。

【雰囲気・人間関係編】チームワークを見抜く4つの質問
人間関係が良い職場かどうかって、一番気になりますが、「仲は良いですか?」とストレートには聞けないものです。
そこで、職場の空気感を間接的に探れるような質問を投げかけてみましょう。
- 「スタッフの平均年齢や、男女比はどのくらいですか?」
同世代が多いと話しやすいですし、ベテランが多いと勉強になります。
自分に近い年代のスタッフがいるかどうかも、働きやすさのポイントになります。 - 「お昼休憩は、皆さんどのように過ごされていますか?」
みんなでワイワイ食べるのか、一人でゆっくり休めるのか。
休憩室の雰囲気から、スタッフ同士の距離感がなんとなく見えてきます。 - 「看護師さんや介護士さんとは、普段どのように連携をとっていますか?」
多職種連携がスムーズな職場は、働きやすいホワイトな職場であることが多いです。
カンファレンスの様子などを聞いてみると、チームの雰囲気が把握できるかもしれません。 - 「産休や育休から復帰されて、活躍しているスタッフさんはいらっしゃいますか?」
長く働ける環境かどうかのバロメーターになります。
子育て中のスタッフへの理解がある職場なら、お互いに助け合う風土があるはずです。

【待遇・働き方編】ライフワークバランスを確認する4つの質問
長く働き続けるためには、お休みや残業のことも絶対に外せません。とはいえ、お金や休みのことはちょっと聞きづらいですよね。
失礼にならないよう言葉を選びつつ、自分の時間を守れるかしっかり確認しましょう。
- 「書類作成やカルテ記載の時間は、業務時間内に確保されていますか?」
「残業はありますか?」と聞くよりも角が立たず、実態を探りやすい質問です。
サービス残業が常態化していないかを見抜くカギになります。 - 「有給休暇は、どのようなタイミングで取得される方が多いですか?」
取得率だけでなく、「取りやすい雰囲気かどうか」を聞くのがポイント。
「みなさん趣味や旅行に使っていますよ」といった返答なら安心ですね。 - 「スタッフの皆さんは、普段だいたい何時ごろに帰宅されていますか?」
定時で帰れるのか、ダラダラ残る雰囲気なのかを確認できます。
平均的な帰宅時間を聞くことで、入職後の生活リズムを具体的にイメージできますよ。 - 「ミーティングや委員会活動は、業務時間内に行われますか?」
朝早く来たり、仕事終わりに長く残ったりする必要があるか確認しましょう。
プライベートな時間を削られないか、チェックしておきたいですね。

もし、「どうしても給与や残業の実態を直接聞く勇気が出ない…」という場合は、転職エージェントを頼るのも一つの手です。
転職サイトのエージェントなら、聞きにくい条件面もあなたの代わりに施設側に確認してくれます。
「見学では良いことしか言われないかも」という不安があるなら、プロの力を借りて内情をリサーチしてもらうと、失敗のない転職ができます。
口だけじゃわからない!「見る」だけで職場を見抜くポイント

質問リストを準備していても、いざ見学となると緊張してうまく聞けないことってありますよね。
でも、安心してください。
実は「質問」以上に、「自分の目で見る」ことでわかるリアルな情報ってすごく多いんです。
私が転職活動をしていたときも、見学中の「ふとした瞬間」に職場の本性が見えました。
ここでは、口ではごまかせないチェックポイントを3つ紹介しますね。
スタッフ同士の挨拶と表情
一番わかりやすいのが、スタッフ間の空気感です。
見学者が通ったとき、すれ違うスタッフさんは挨拶をしてくれますか?
「忙しいから無視」なんて職場は、入職後もコミュニケーション不足で苦労するかもしれません。
また、リハビリ中のスタッフ同士の表情も見てみてください。
笑顔で相談し合える雰囲気があるか、それともピリピリして話しかけづらい雰囲気か、これだけで人間関係の良し悪しがなんとなく伝わってきますよね。
リハビリ室やスタッフルームの整理整頓
リハ室の隅や、ちらっと見えるスタッフルームも大事な観察ポイントです。
書類が山積みになっていたり、備品が乱雑に置かれていたりしませんか?
整理整頓ができていない職場は、慢性的に人手が足りておらず、スタッフの心に余裕がないサインかもしれません。
逆に、古い建物でも掃除が行き届いている職場は好印象ですよね。
環境が整っていれば、業務フローもしっかりしていて、残業も少ない傾向にあります。
利用者さん・患者さんへの言葉遣い
最後に、一番大切な「利用者さんや患者さんへの接し方」です。
いくら見学者に丁寧でも、患者さんに「ちゃんとしなきゃダメでしょ!」なんて強い口調を使っていたら要注意。
リスペクトのない対応が日常化している職場は、スタッフへの扱いも雑になりがちです。
ただ、短時間の見学だけでは「よそ行き」の姿しか見られないこともあります。
これはNG!見学で聞いてはいけない「タブー質問」

実は、ただ質問をすればいいというわけでもありません。
質問の内容によっては「この人はちょっと…」と、逆にマイナスな印象を与えてしまうことがあります。
微妙な職場ならいいですが、好印象だったのに就職できなかったらイヤですよね。
ここでは、うっかり聞いてしまいがちな「NG質問」を3つ紹介します。
ホームページを見ればわかること
「こちらの施設の理念は何ですか?」
「病床数はいくつですか?」
こういった質問、していませんか?
これらは多くの場合、施設のホームページに載っています。
調べてすぐにわかることをわざわざ聞いてしまうと、「事前に何も調べてこなかったのかな?」と、志望度が低いと判断されてしまうかもしれません。
見学前には必ずスマホで公式サイトをチェックして、「基本情報は頭に入っている」という前提で、もう一歩踏み込んだ質問ができるとベストです。
給料や残業代についての「直球すぎる」質問
「残業代は1分単位で出ますか?」
「有給は初年度から全部消化できますか?」
もちろん、生活がかかっているのですから、お金や休みのことは一番気になりますよね。
でも、見学の初対面の相手にいきなり条件面ばかり聞くと、
「条件だけで仕事を選んでいる人」
「権利ばかり主張しそうな人」
というレッテルを貼られてしまうリスクがあります。
どうしても給与や待遇の「リアルな部分」が気になるなら、自分では直接聞かずに、転職エージェントを通して確認してもらうのが一番確実で安全です。
勉強会や自己研鑽を「やりたくない」前提の質問
「勉強会への参加は強制ですか?」
「業務後の研修は残業代が出ますか?」
プライベートを大切にしたい気持ちはもっともです。
ただ、この聞き方だと
「勉強する気がない人」「やる気がない人」と受け取られてしまうので注意が必要です。
もし聞くのであれば、
「みなさん、業務後の時間はどのようにスキルアップされていますか?」
このように、前向きなニュアンスを含ませて聞くのがポイントです。
「正直、聞きづらい…」お金や残業のリアルを知る裏ワザ

見学で一番知りたいのって、本当はお金や残業のことだったりしますよね。
でも、案内してくれるスタッフさんに直接聞くのは、かなり勇気がいります。
もし「この人、条件ばっかり気にしてるな」なんて思われたら最悪です。
ここでは、そんな聞きづらいけど重要な条件面を、リスクなしで確認する裏ワザをお伝えします。
自分で聞くと「条件重視の人」と思われてしまうリスク
給料や残業代のこと、やっぱり気になりますよね。
生活がかかっているわけですから、確認するのは当然のことです。
でも、直球な質問をしてしまうことで、採用担当者によってはマイナスな印象を持つ人もいます。
先程お伝えした12個の質問を参考に、言い回しに気をつけるようにしましょう。
転職エージェントなら「あなたの代わり」に聞いてくれる
聞きにくいけど、どうしても聞いておきたい条件があった場合、そんな時こそ、転職エージェントを上手に頼るのが賢い方法です。
エージェント経由で応募すれば、担当者があなたの代わりに聞きづらい質問を全部してくれます。
たとえばこんなことも、第三者として確認してくれます。
- 昨年のボーナス実績は具体的にいくらか
- 残業代は申請すればちゃんと出るのか
- 有給休暇の実際の消化率はどれくらいか
面倒な条件交渉をお任せできるので、あなたは現場でやる気をアピールすることに集中できます。
「聞きにくいことはプロに任せる」だけで、転職活動のストレスがぐっと減りますよ。
内部事情(離職率や実際の残業時間)を事前に知る方法
さらに、エージェントを使うメリットは質問代行だけじゃありません。
彼らは、その施設の「過去の離職率」や「実際の残業時間」といった裏情報を知っていることが多いんです。
「いつも求人が出ているけど、なんで辞める人が多いの?」
「見学では定時帰りと言っていたけど、本当は?」
そんな、求人票や見学だけでは絶対に見抜けないリアルな事情を教えてもらえます。
入職してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔するのは辛いですよね。
ブラックな職場を避けて、長く働けるホワイトな環境を見つけるためにも、情報収集のプロを味方につけておきましょう。
まとめ

施設見学で自分から質問するのは、どうしても緊張してしまいますよね。
「生意気だと思われないかな?」と不安になる気持ち、痛いほどよくわかります。
でも、その「ちょっとした勇気」が、入職後のミスマッチを防ぐためには欠かせません。
後悔しない転職をするために、しっかりと聞きたいことは聞くようにしましょう。
転職は、これからの人生を大きく左右する転機になります。
ブラックな職場に行けば、精神的に辛い日常を送ることになるかもしれないし、良い職場に出会えれば、定年まで安定して働ける人だっています。
なので、もし今転職を考えているなら、使える手段はなんでも使って納得のいく選択をしてください!
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