「転職してまだ3ヶ月だけど、もう辞めたい……」
「こんなすぐに仕事を辞めるなんて、根性がないと思われるかも」
せっかく新しい環境で頑張ろうと決意したのに、理想と現実のギャップに苦しんでいませんか?
<ぜおん>実は、PTの転職で3ヶ月目に「後悔」を感じる人は少なくありません。
この記事では、転職3ヶ月で辞めたくなる本当の理由や、早期離職のリスクとメリットを元PTの管理職視点でお伝えします。
- 転職失敗と思ってしまう主な原因
- 辞めるべきか続けるべきかの指標
- 早期退職したあとの対応方法
これらを元PTの管理者視点で詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。


今までに4回の転職経験があり。
詳しいプロフィールはコチラ!
【1社目】総合病院▶急性期・回復期・ターミナルを経験。
【2社目】老健▶入所・通所・訪問を経験。介護認定審査員なども務める。
【3社目】介護系有限会社▶介護予防事業立ち上げ、その後デイサービスの管理者も兼任。介護予防事業では、市とも連携して介護予防事業の普及に尽力。
【4社目】老健(現在)▶友人の紹介で転職。入職して半年で副主任、1年で主任を任命。
現在はフリーランスとしてライター兼マーケターとして活動しています。
なぜ3ヶ月で「転職失敗」と感じてしまうのか?PTによくある原因


転職して3ヶ月、ようやく日々の業務の流れがつかめてきた頃ではないでしょうか?
でも同時に、入職直後の緊張が解けて、職場の「現実」が見え始める時期でもあります。
多くのPTがこの時期に感じる、「あれ? 思っていたのと違うかも」という違和感。
まずは、なぜその違和感について、よくある原因を整理してみましょう。
聞いていた条件と違う(給料・残業・業務内容・休日)
面接では「残業はほとんどありません」と言われていたのに、実際は毎日書類業務で2時間残業があったり、「勉強会は自由参加」と言いつつ、暗黙の了解で強制参加だったりしませんか?
または、最近多い事例として、PTとして入ったのに介護業務が中心で、やりたい事とかけ離れてるケースもあります。
入職前に聞いていた話と実際の労働環境にギャップがあると、不信感が募るのは当然のこと。
実際に、人手が欲しい職場は、条件をよく見せて人を集めようとするため、このような現象が起きてしまいます。
もし条件の食い違いがあまりに大きいなら、それはあなたが悪いのではなく、事前の情報共有不足が原因かもしれません。
人間関係の輪に入れない・指導がない
すでに人間関係ができあがっている職場に入っていくのは、エネルギーを使いますよね。
さらに、現場が忙しすぎて指導係がつかず、「見て覚えて」というスタンスで放置されてしまうケースも少なくありません。
わからないことを聞こうにも、先輩たちがピリピリしていて話しかけづらい状況があったり、マニュアルも整備されていない職場だと、ますます仕事に対してのモチベーションが落ちてしまいます。
やりたいリハビリテーションができない
募集要項や理念を見ると、「患者さんのために」など、すごく良いことが書いてあるのに、現実は単位数を稼ぐための流れ作業のようになってるケースもあります。
1.2ヶ月目では業務を覚えるのに必死で気づかなくても、徐々に慣れてくることで周りが見えてくることも多くあるはずです。
「自分がやりたいこととは違う」と気づいてしまった時、後悔の念が強くなるのは自然な心の反応と言えるでしょう。
3ヶ月で辞める「リスク」と「メリット」を冷静に比較しよう


職場環境が悪いと、新しい職場を探したくなると思いますが、勢いで退職届を出す前に、少しだけ深呼吸して考えてみましょう。
ここでは、3ヶ月で退職する場合の「リスク」と「メリット」をお伝えします。
【リスク1】「またすぐ辞めるのでは?」と警戒される
転職活動において、早期離職の経歴はどうしても目立ってしまうため、採用担当者は「採用しても、また嫌なことがあるとすぐに辞めてしまうのではないか」と不安になるのは事実としてあります。
そのため、書類選考や面接のハードルが少し上がってしまう可能性は否定できません。
ただし、「なぜ辞めたのか」「次はどうしたいのか」をしっかりと言語化できれば、納得してもらえるケースも多いです。
これは、あなたが面接官の立場になるとわかると思いますが、例えば、何度も短いスパンで転職を繰り返している履歴書を見たとき、「また辞められちゃうかも」と不安になりますよね?
しかも、それが転職エージェント経由の場合、一定期間を超えるとお金が発生するため、慎重になってしまうんです。
【リスク2】失業保険がすぐに貰えない可能性がある
一般的に、自己都合退職の場合は12ヶ月以上働かないと失業保険はもらえません。
離職日以前の2年間で、12カ月以上の雇用保険への加入期間があること
オリックス銀行
次の職場が決まっていない状態で辞めると、収入が途絶える期間ができてしまいます。
金銭的な不安は心の余裕を奪ってしまうので、慎重な判断が必要です。
【メリット1】心身の健康を守れる・時間を無駄にしない
デメリット2つをお伝えしましたが、1番大切なのは、あなた自身の心と体なので、心身を壊してまで耐える必要はありません。
もし、ストレスを抱えながら仕事を無理やり続けて、うつ状態や体調不良になってしまっては、理学療法士としてのキャリア以前に、あなたらしい生活が送れなくなってしまいます。
正直、多少マイナスになっても、ブラックな職場からは早めに逃げたほうがいいと思います。
【メリット2】第二新卒や若手として採用されやすい
3ヶ月での退職は、見方を変えれば染まりきっておらず「柔軟性がある」とも捉えられます。
特に理学療法士業界では、経験年数やスキルよりも人柄や熱意を重視する求人も少なくありません。
今ならまだ募集している職場も多いため、他を探してみるのは1つの選択肢だと言えます。
【チェックリスト】今すぐ辞めるべき?もう少し様子を見るべき?


一時的な感情で辞める決断をして、後悔するのは避けたいですよね。
今の辛さが「すぐに逃げるべきサイン」なのか、それとも「乗り越えるべき壁」なのか、まずは今の状況を整理する必要があります。
チェックリストを用意したので、以下の項目を確認してみてください。
即行動すべき危険サイン(ハラスメント・法令違反)
もし以下のサインに当てはまるなら、無理に続ける必要はありません。
できるだけ早く環境を変えたほうがいいサインをお伝えします。
- 人格を否定するような暴言やパワハラがある
- 入職前に聞いていた給与や労働条件と明らかに違う
- サービス残業が常態化しており、改善の余地がない
- ストレスで不眠や体調不良が続いている
これらは、個人の努力で解決できる問題ではないことが多いです。
環境そのものが理学療法士として健全に働ける場所ではない可能性が高いため、早めに身を守る行動をとることをおすすめします。
一度立ち止まって考えるべきケース(慣れの問題・一時的な繁忙)
一方で、もう少しだけ様子を見てもいいケースもあります。
特に3ヶ月目というのは、緊張の糸が切れて疲れが出やすい時期なので、「慣れていないこと」自体がストレスの原因になっていることも多いです。
- 業務手順が覚えきれず、ミスをして落ち込んでいる
- 職場の人間関係がまだ構築できておらず、孤独を感じる
- たまたま繁忙期で忙しくて、冷たく感じる
どの職場に行っても、100点はありません。
ぜひ一時的な感情に流されているのか、本当に辞めたほうがいい職場なのかを判断するようにしましょう。
短期離職でも不利にならないための「伝え方」と「準備」


もし退職する道を決断して、次の道を探す場合、次のハードルになるのが、
- 退職時に職場にどのように伝えるか?
- 面接のときに聞かれたらなんて返すか?
これらが気になるのではないでしょうか?
ここでは、不利な状況を覆すための具体的な作戦を一緒に考えていきましょう。
退職理由は「前向きな変換」がカギ
退職するときに、なんて伝えようか混乱してしまいますよね。1度でも経験がある人は慣れてると思いますが、初めてだとなんて言ったらいいか、わからないと思います。
ポイントは「前向きな理由にすること」
本音では、人間関係や環境の問題で辞める決断をしたとしても、自分のためにも前向きな理由を伝えるようにしましょう。
退職する時の伝え方については、こちらの記事で具体例を使って解説してるので、ぜひ参考にしてみてください。


面接で突っ込まれた時の回答例
3ヶ月での退職となると、面接官も「うちに入ってもすぐ辞めるのでは?」と必ず心配します。
この質問に対しては、言い訳をするのではなく、反省点と改善策をセットで伝えるのが誠実です。
「自分の確認不足だった」と素直に認める姿勢が、逆に信頼感を生むこともあります。
【回答の一例】
前職では、入職前の情報収集が不足しており、自分の目指すリハビリの方針とミスマッチが生じてしまいました。
その反省を活かし、今回は〇〇という点を重視して病院見学もさせていただきました。
御社の『患者様の在宅復帰を第一に考える姿勢』に強く共感しており、長く貢献したいと考えています。
このように、「なぜ今回は大丈夫なのか」という根拠をしっかりと示せると良いですね。
「失敗から学び、次は長く働く覚悟がある」という熱意を伝えましょう。
これらはChatGPTやGeminiなどのAIを使うことで、ご自身の状況にあった文章を考えてくれるので、AIの活用もおすすめです!
在職中に次の活動を始めるのが鉄則
今の職場が辛いと「とにかく辞めてから考えたい」と思ってしまうかもしれません。
ですが、退職してから次を探すと、金銭的な不安から焦ってしまい、また同じような職場を選んでしまうリスクがあります。
心に余裕を持つためにも、在職中に次の職場を探し始めるのが鉄則です。
働きながらの転職活動は大変ですが、辞める予定であれば、情報収集だけでも始めましょう。
求人サイトを眺めるだけでも、「他にも選択肢はある」と気づけて心が軽くなるはずです。
自分ひとりで職場環境を調べるのが難しい場合は、内部事情に詳しい転職エージェントに登録だけしておくのも一つの手です。
レバウェルリハビリは求人数や非公開求人も多く、
しつこい営業は一切ないためおすすめです。
まとめ:あなたの人生は仕事だけで決まらない


新しい環境に飛び込んで3ヶ月、頑張ってるからこそ、この悩みが出てくるんだと思います。
「せっかく転職したのに」
「ここを辞めたら次がないかも」
そんな不安が頭をよぎるかもしれません。
ですが、仕事はあくまで、あなたの人生を豊かにするための「手段」の一つです。
心身をすり減らしてまで、しがみつかなければならない場所なんて、どこにもありません。
PTをやるなら、楽しくやりがいを持って仕事をするようにしましょう!









コメント