リハビリ18単位がきつい本当の理由|逃げていい職場の見分け方

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リハビリ18単位がきついのは甘えじゃない|数字より付帯業務が問題

「18単位取ると、カルテはいつも時間外⋯」
「同期はこれが普通って言うけど、本当にそう?」
「丁寧にやりたいのに、単位ばかり気にして自己嫌悪になる」

リハビリの1日18単位に追われて、きついと感じてしまうのは、あなたの要領が悪いからでも甘えでもありません。原因は、18という数字そのものより別のところにあります。

<悩める人>

毎日18単位がきついです。これって自分が遅いだけなんでしょうか?

<ぜおん>

いいえ。そもそも18単位はあなた個人への絶対ノルマではなく、制度上は療法士1人あたりの標準なんです。まずそこの誤解を解きましょう。

<悩める人>

標準⋯?じゃあ、何がこんなにきついんですか?

<ぜおん>

きついのは18という数字ではなく、記録やカンファなどの付帯業務が労働時間に収まらない構造です。ここを切り分けると、やるべきことが見えてきますよ。

この記事では、まず厚生労働省の基準をもとに18単位の正しい意味を整理し、きついと感じる本当の原因を切り分けます。

その上で、今の職場で楽にする方法と、単位ノルマの薄い働き方への移り方を、体験談とあわせてお伝えします。

この記事でわかること
  • 18単位は「療法士1人の標準」で個人ノルマではないという制度上の事実
  • 18単位がきつい本当の原因(付帯業務の構造)
  • 同じ18単位でもきつい職場と楽な職場が分かれる理由
  • 今の職場で楽にする方法と単位ノルマの薄い働き方

読み終わる頃には、漠然とした「きつい」が「自分はこう動けばいい」という具体的な答えに変わっていますよ!

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目次

そもそもリハビリの18単位とは?まず誤解を解く

きつさの正体を知るために、まず18単位という数字が制度上どう決まっているのかを整理します。ここを誤解したまま消耗している人がとても多いです。

1単位は20分、18単位で個別療法6時間ぶん

疾患別リハビリテーション料は、1単位=20分以上の個別療法を行った場合に算定されます。

つまり18単位は、20分×18=360分=6時間ぶんの個別療法に相当します。8時間勤務のうち6時間を、休みなく患者さんと1対1で動き続ける計算です。

18単位は「療法士1人の標準」であってノルマではない

ここが最大の誤解ポイントです。厚生労働省の診療報酬上のルールでは、提供単位数の基準は次のように定められています。

リハビリテーションの実施単位数は、従事者1人につき1日18単位を標準とし、週108単位までとする。ただし、1日24単位を上限とする。

厚生労働省 留意事項通知「H001 脳血管疾患等リハビリテーション料」|今日の臨床サポート

注目すべきは「18単位を標準とし」という表現です。18単位は標準(努力目標)であって、絶対に達成しなければならない個人ノルマとして決められた数字ではありません。制度上の天井はあくまで1日24単位です。

<ぜおん>

「18単位=絶対ノルマ」と思い込んでいる人は多いですが、制度上は標準。ここを知るだけで、少し肩の力が抜けます。

18単位がきついのは「付帯業務」が時間内に収まらないから

では、なぜ標準のはずの18単位がこれほどきついのか。答えは個別療法以外の「付帯業務」が労働時間に収まらない構造にあります。

個別6時間+付帯業務で8時間に収まらない仕組み

セラピストの仕事は、患者さんへの個別療法だけではありません。単位として点数化されない付帯業務が大量にあります。

単位にならない主な付帯業務
  • カルテ・実施記録の入力
  • リハビリ計画書・サマリーの作成
  • カンファレンス・多職種連携の準備と参加
  • 患者の送迎・移動・準備の時間
  • 委員会・勉強会・新人指導

これらを合計すると、現場では1日あたり2時間半〜3時間ほどかかると言われています。個別療法6時間に付帯業務3時間を足せば9時間。8時間の勤務時間には、どうやっても収まりません

つまり、18単位をきっちり取ろうとすると、記録やカンファ準備は定時後か持ち帰りに回さざるを得ないのです。これが「18単位がきつい」の正体です。

「自分の要領が悪い」ではなく構造の問題

新人のうちは「先輩は涼しい顔で18単位こなしているのに、自分だけできない」と感じて自己嫌悪に陥りがちです。ですが、最初の1〜2年で単位と記録を両立できないのは、ごく当たり前のことです。

そもそも個別6時間+付帯業務で勤務時間を超える設計なのですから、これは個人の能力の問題ではなく、時間配分の構造の問題です。自分を責める必要はありません。

同じ18単位でも「きつい職場」と「楽な職場」がある

ここで知っておいてほしいのは、同じ18単位でも、職場によって難易度が大きく変わるということです。数字は同じでも、運用と体制で別物になります。

楽な職場
  • 18単位は努力目標として扱う
  • 記録の時間が勤務内に確保されている
  • 担当患者数が多すぎない
きつい職場
  • 18単位を絶対ノルマ・義務として圧力をかける
  • 記録は定時後・持ち帰りが前提
  • 担当が多く、20単位以上を求められる

努力目標か、義務(圧力)か

18単位を努力目標として扱う職場は、取れない日があっても責められません。一方、未達を毎回詰められる・上司や先輩の圧力で取らされる職場は、労働環境そのものに問題があります

もし単位ノルマがパワハラのような圧力になっているなら、それはあなたの頑張りが足りないのではなく、職場の運用が行き過ぎているサインです。

担当患者数と付帯業務の時間確保

同じ18単位でも、担当が6〜8人の職場と、20人を回す職場では難易度がまるで違います。担当が多いほど記録・評価・家族対応が増え、付帯業務が膨らむからです。

記録のための時間が勤務内に組み込まれているかどうかも、きつさを大きく左右します。職場を見極めるときは、単位数だけでなく「担当数」と「記録の時間が業務内にあるか」を必ず確認しましょう。

リハビリ18単位がきついときの対処法

原因が分かったところで、具体的な対処法をリスクの低い順に紹介します。まず今の職場でできることから試し、それでも辛ければ環境を変える流れがおすすめです。

付帯業務の時間を可視化して上司に相談する

相談するとき、「単位が取れません」と言うと「努力不足」と受け取られがちです。そうではなく、付帯業務に何分かかっているかを数字で示すのが効果的です。

【相談の伝え方の例】

「記録とカンファ準備に1日3時間かかっていて、18単位を取ると定時に終わりません。記録の時間を業務内に確保するか、担当数を調整いただけませんか」

感情ではなく事実で伝えると、上司も改善に動きやすくなります。

単位ノルマの薄い働き方に移る(デイ・訪問・クリニック)

実は、施設形態を変えるだけで単位ノルマの重さは大きく変わります。回復期病棟は単位数が最も問われやすい職場のひとつですが、デイサービス・訪問リハ・クリニック・自費リハは、単位の考え方や働き方が異なります。

特にデイサービスは、個別の単位ノルマに追われる回復期とは仕事の性質が違い、運動指導やレク、家族対応など幅広く関われます。詳しくは関連記事も参考にしてください。

【体験談】回復期21単位からデイサービスに移ったPT

【Kさん(男性・29歳)】
回復期リハ病棟で理学療法士5年
1日20〜21単位+持ち帰り記録が常態化
デイサービスへ転職し残業がほぼゼロに

Kさんは回復期で毎日20単位前後を求められ、カルテやサマリーは持ち帰りが当たり前だったそうです。患者さんに丁寧に向き合いたいのに、単位の数字ばかり気にしている自分が嫌になったとのこと。

「単位を追うほど、リハビリの質が下がっている気がして苦しかったです」

思い切ってデイサービスに移ったところ、個別単位のノルマに追われる働き方から解放され、残業もほぼなくなったそうです。給料は少し下がったものの、心の余裕が戻り、今は利用者とゆっくり関われていると話していました。

<ぜおん>

単位ノルマのきつさは、施設形態を変えるだけで驚くほど軽くなることがあります。今の働き方がすべてではありませんよ。

転職を本格的に考えるなら、リハビリ職に強い転職エージェントに、単位ノルマや残業の実態まで聞きながら探すのが失敗を避ける近道です。求人票だけでは、現場の単位ノルマの重さは分かりません。

リハビリ18単位がきついに関するよくある質問

最後に、リハビリの単位ノルマについてよく寄せられる質問にお答えしていきます。

18単位・20単位・21単位・24単位は何が違う?

18単位は制度上の標準、24単位が1日の上限です。20〜21単位は標準を超えて求められる重めのノルマで、付帯業務を考えると定時内に終えるのはほぼ不可能です。24単位が常態化している職場は、上限ギリギリで運用している過密な環境と言えます。

18単位を取れないと評価は下がりますか?

職場の運用次第です。18単位を努力目標として扱う職場なら、取れない日があっても問題にならないことがほとんどです。逆に、未達を毎回詰めるような職場は評価の付け方そのものに偏りがある可能性があり、長く働く場として見直す余地があります。

単位ノルマは違法ではないの?

単位の目標を設定すること自体は違法ではありません。ただし、付帯業務を勤務時間内に確保せず、記録や準備をサービス残業として持ち帰らせている場合、労働時間の管理面で問題があります。残業代が支払われていないなら、それは別の問題として記録を残しておきましょう。

単位ノルマがきつくない職場はどこ?

デイサービス・訪問リハ・クリニック・自費リハなどは、回復期病棟に比べて個別単位ノルマの重さが異なる傾向があります。ただし職場ごとの差が大きいため、担当数・記録の時間・努力目標かどうかを、見学や面接、エージェント経由で具体的に確認することが大切です。

まとめ

リハビリ18単位がきついのは、あなたの要領や根性の問題ではなく、付帯業務が労働時間に収まらない構造そのものが原因です。

本記事では、18単位の制度上の正しい意味から、きつい本当の原因、職場による難易度の差、そして対処法までをお伝えしました。大切なのは「18単位を取れない自分」を責めるのではなく、原因を構造で捉えて次の一手を選ぶことです。

本記事のまとめ
  • 18単位は療法士1人あたりの「標準」で、24単位が上限。個人への絶対ノルマではない
  • きついのは数字ではなく、付帯業務が勤務時間内に収まらない構造のため
  • 同じ18単位でも、努力目標の職場と義務・圧力の職場では別物
  • 付帯業務を可視化して相談する/単位ノルマの薄い働き方に移る、の順で動く

もし環境を変えることを考えるなら、リハビリ職専門の転職エージェントで、単位ノルマや残業の実態まで確認しながら探すのが安全です。同じPT・OT・STでも、職場を変えるだけで働き方は大きく変わります。

<ぜおん>

18単位の数字に振り回されず、あなたが患者さんと気持ちよく向き合える働き方を、自分のペースで選んでくださいね。

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