「理学療法士の将来が不安…」
「もう辞めたい…」
そう考えているあなたへ。
その決断、準備なしで進めると私のように後悔するかもしれません。
実は私は、理学療法士を辞めて異業種へ転職し、一時期は「やっぱりPTを続けておけばよかった」と深く後悔した過去があります。
コンサルやAI事業での独立を夢見て飛び出したものの、待っていたのは収入ほぼゼロの現実。
本記事では、私の「リアルな失敗体験談」を包み隠さず公開し、理学療法士が辞めて後悔するパターンと、逆に「辞めてよかった」と笑うための具体的な生存戦略をお伝えします。
勢いで辞表を出す前に、まずはこの記事で「あなたの市場価値」と「次の一手」を確認してください。
なぜ「理学療法士を辞めて後悔」する人が多いのか?

将来の不安や人間関係からの脱却から退職を決意したはずなのに、いざ辞めてみると待ち受けていたのは「こんなはずじゃなかった」という厳しい現実。
実は、勢いで退職してしまった多くの元PTが、その後悔に苦しんでいます。
私自身も理学療法士とは全く関係のない仕事に就いて2年になりますが、退職直後はまさに後悔の連続でした。
あれほど辞めたかった職場を離れてもなお、私たちは後悔してしまうのでしょうか?
ここでは、私の実体験も交えながら、無計画な退職が招く「3つの残酷な現実」について深掘りしていきます。
資格手当や安定収入を失う「お金」の現実
理学療法士として働いていると、「給料が安い」「昇給しない」という不満をよく耳にします。
しかし、いざ組織を離れてみると、「毎月決まった日に給料が振り込まれる」ことの凄さを痛感することになります。
私の場合、将来への不安から退職を選びましたが、辞めてしばらくは収入がほぼない状態が続きました。
「これならPTを続けていたほうが良かったかもしれない…」
通帳の残高が減っていく恐怖の中で、何度そう思ったかわかりません。
国家資格に守られた「資格手当」や「安定したボーナス」は、決して当たり前のものではなかったんです。
現在は徐々に稼げるようになってきましたが、それでも理学療法士時代の年収にはまだ届いていません。「安定」を手放すリスクは、想像以上に大きいことを覚悟しておく必要があります。
「先生」と呼ばれなくなる社会的立場の変化
病院や施設の中にいると、私たちは「先生」と呼ばれ、患者さんや他職種から頼られる存在です。しかし、白衣を脱いで一歩外の世界に出れば、ただの「一般人」になります。
これまで当たり前のように得られていた「感謝の言葉」や「専門家としての敬意」が、突然なくなる喪失感は小さくありません。
さらに、私の場合は主任や管理職といった立場だったため、ゼロからのスタートは辛いものがありました。
「自分は何者でもない」という事実に直面したとき、理学療法士というステータスが、いかに大きかったかに気付かされました。
社会的信用や承認欲求が満たされにくい環境に耐えられるかどうかも、辞める前に考えておくべき重要なポイントです。
異業種転職の壁:即戦力スキルがないという焦り
「管理職の経験を活かしてコンサルをしたい」「これからはAIを活用して稼ぐんだ」
退職前、私にはそんな夢が広がっていました。しかし、実際に行動してみると、転職活動も副業も全く上手くいきませんでした。
厳しい現実ですが、理学療法士の専門スキル(徒手療法や評価技術)は、一般企業では「即戦力」として評価されにくいのです。
「自分ならできる」という根拠のない自信だけで飛び出すと、私のように無職期間が長引き、キャリアに傷をつけることになりかねません。
【体験談】私が理学療法士を辞めて「地獄」を見た話

私のように、将来を考えたり、新しいことに挑戦しようと思って、退職を決意する人は少なくありません。しかし、何の準備もなしに飛び出すのは危険です。
実際に私は、理学療法士を辞めてから全く関係のない仕事に就くまで、想像以上の苦労を味わいました。
ここでは、私が体験した「無計画な退職」の末路と、そこから学んだ教訓を包み隠さずお話しします。
退職理由:PTの供給過多と10年後の未来への絶望
私が理学療法士を辞めた一番の理由は、将来への強烈な不安でした。皆さんも感じている通り、理学療法士の数は年々増え続け、供給過多の状態になりつつあります。
仕事自体はやりがいもあって、楽しかったんですが、
「この先10年後、20年後を考えたとき、自分は生き残れるだろうか?」
そんな問いに対し、自信を持ってイエスと言えなくなってしまったのです。
昇給も頭打ちで、ポストも空かない現状に絶望し、「早くこの船から降りなければ」という焦りばかりが募っていました。
誤算:コンサルやAI副業で稼げるという甘い幻想
退職を決めた当時の私は、根拠のない自信に満ち溢れていました。
管理職経験もあり、施設内では経営に関することについても考え、提案していたため「この経験を活かしてコンサルティングができるはず」と高を括っていたのです。
さらに、流行りのAI(人工知能)を活用すれば、コンサルになれなくても十分に稼いでいけるだろうと夢を広げていました。
しかし、現実はそう甘くはありません。
実際に蓋を開けてみると、個人のコンサルに依頼するような需要は簡単には見つからず、AI活用も収益化には程遠い状態。
「理学療法士という看板」を失った自分がいかに無力かを、嫌というほど思い知らされました。
後悔:「これならPTの方がマシだった」無収入期間の苦悩
退職してしばらく経った頃、私は深い後悔の中にいました。
転職活動も副業も上手くいかず、しばらくの間は収入がほぼゼロの状態が続いたからです。
貯金残高が減っていく恐怖は、想像を絶するストレスでした。
理学療法士として働いていた頃は、どんなに大変でも毎月決まった給料が振り込まれていました。
「こんなことなら、PTを続けていたほうが良かったかもしれない…」
プライドを捨ててそう思ってしまうほど、無計画な独立・転職の代償は大きなものでした。
現在:徐々に軌道に乗り始めた「今」だから言えること
理学療法士を辞めてから2年が経ち、現在は全く別の仕事で徐々にお金をいただけるようになってきましたが、それでも収入面では理学療法士時代にはまだ届いていません。
この経験から、あなたに強く伝えたいことがあります。
もし今の職場を辞めたいと本気で考えているなら、絶対に「次が決まってから」辞めてください。
(さすがに私みたいな人は少ないと思いますが)
- 勢いで辞める前に、在職中に転職活動を行う
- 自分の市場価値を客観的に把握する
- 明確な目標と収入の目処を立てる
これらを怠ると、私のように後悔することになります。
特に、転職エージェントに登録して「働きながら次の職場やキャリアを探す」ことは、リスク回避の最良の手段です。
理学療法士の資格を活かして好条件の職場に移るのか、あるいは未経験歓迎の異業種へ進むのか、プロに相談することで「失敗しない道」が見えてきます。
私のような「地獄」を見ないためにも、まずは在職中の情報収集から始めてみてください。
逆に「辞めないと後悔する」パターンもある

先ほどは「無計画に辞めて失敗した話」をお伝えしましたが、だからといって「絶対に辞めてはいけない」わけではありません。
私自身、退職を決意したきっかけは「理学療法士の供給過多による、10年後20年後の将来への不安」でした。
現状維持バイアスにかかって、沈みゆく泥舟に乗り続けることこそが、最大のリスクになるケースもあります。
もしあなたが以下の状況に当てはまるなら、今の職場に留まることで、逆に「あの時動いておけばよかった」と後悔する可能性が高いでしょう。
給料が頭打ちで、生活レベルが上がらない未来
理学療法士の給料事情は、診療報酬の改定やセラピストの急増により、決して楽観視できるものではありません。
「昇給が年に数千円しかない」「役職に就いても手当が微々たるもの」という職場も多いのが現実です。
もしあなたが、「今の職場で定年まで働いても、生活レベルが全く上がらない未来」に絶望しているなら、それは環境を変えるべき明確なサインです。
結婚や子育て、マイホーム購入など、ライフステージの変化に耐えられない給与水準であれば、早めに見切りをつける勇気も必要でしょう。
身体的負担:腰痛や体力低下で定年まで働けるか?
リハビリ業務は肉体労働の側面が強く、移乗介助や徒手療法で腰や手首を痛めるセラピストは後を絶ちません。
今は若さでカバーできていても、40代、50代になった時、同じパフォーマンスで臨床を続けられるでしょうか?
身体を壊して働けなくなってからでは、転職の選択肢も狭まってしまいます。
体力に不安を感じ始めたら、訪問リハビリの管理者や、身体的負担の少ない施設、あるいは異業種へのキャリアチェンジを検討する「予防的な転職」が賢明です。
人間関係のストレスで精神を病んでしまう前に
理学療法士の世界は狭く、職場によっては閉鎖的な人間関係に悩まされることも少なくありません。
上司からのパワハラや、他職種との連携トラブルで精神的に追い詰められているなら、逃げることは決して「甘え」ではありません。
ただし、ここで私の失敗談を思い出してください。
私は勢いで辞めてしまいましたが、「今の職場を辞めたい」と本気で考えるなら、在職中に次の行動を起こすことが鉄則です。
精神を病んでしまう前に、まずは転職サイトやエージェントに登録して「自分には他にも居場所がある」という事実を確認してください。
希望の条件に合う求人をストックしておくだけでも、心の余裕は全く違います。
プロのキャリアアドバイザーに相談すれば、あなたの経験を活かせる意外な職場や、給与アップが狙える求人を紹介してもらえるかもしれません。
私のように「辞めてから収入が途絶えて後悔する」ことがないよう、まずはリスクのない情報収集から始めてみましょう。
後悔しないために!退職前に絶対にやるべき3つの準備

ここでは、実際に退職後に苦労した私の経験から導き出した、退職前に絶対にやっておくべき3つの準備は以下になります。
- 感情で動かない!「辞める目的」の言語化
- 貯金は命綱:生活費の半年分は確保する
- 在職中に「次の居場所」を確保する
人によっては、「当たり前のこと」かもしれませんが、本当に重要な部分になるので、再確認してみると違った気づきが得れると思います。
感情で動かない!「辞める目的」の言語化
まず最初に行うべきは、退職理由を「感情」から「目的」へと変換する作業です。
「職場が嫌だ」「将来が不安だ」というネガティブな感情だけで動くと、辞めた後のビジョンが曖昧になります。
私の場合、「コンサルタントになりたい」「AIを活用して稼ぎたい」といった夢はありましたが、具体的にどう収益化するかという計画が不十分でした。
その結果、理想と現実のギャップに苦しみ、転職も副業も上手くいかない時期が続きました。
辞めることがゴールではありません。
「辞めて何を実現したいのか?」を紙に書き出し、それが今のスキルの延長線上で実現可能かどうか、冷静に見つめ直してください。
貯金は命綱:生活費の半年分は確保する
退職して最も精神を削られるのが、「口座残高が減っていく恐怖」です。
自己都合退職の場合、失業保険が給付されるまでに数ヶ月かかりますし、給料の6割程度しかもらえません。
私は退職後、収入がほぼない状態が続き、「生活できないかもしれない」という恐怖と戦うことになりました。
金銭的な余裕がないと、条件の悪い仕事に飛びついてしまったり、新しい挑戦をする気力が奪われたりします。
最低でも、生活費の半年分(できれば1年分)の貯金を確保してから退職届を出しましょう。
この貯金は、あなたが次のキャリアを慎重に選ぶための「心の安定剤」になります。
在職中に「次の居場所」を確保する
「辞めてからゆっくり探そう」は、最も危険な選択です。私の最大の反省点は、次を決めずに辞めてしまったことに尽きます。
もしあなたが本気で現状を変えたいなら、必ず在職中に転職活動を始めてください。
在職中であれば、もし良い求人が見つからなくても「今の職場で働き続ける」という選択肢が残ります。
つまり、リスクゼロで自分の市場価値を確かめることができるのです。
特に理学療法士以外の職種や、より好条件の職場を目指すなら、自分一人の力で探すのは限界があります。
私が失敗から学んだ正解は、「転職エージェント」を活用して、プロの視点でキャリアプランを固めることです。
- 自分のスキルでどんな仕事に転職できるか?
- 給与アップや待遇改善は見込めるか?
- 未経験から挑戦できる異業種はあるか?
これらを事前に確認し、内定という「次の居場所」を確保してから退職を伝えれば、私のように後悔することはありません。
まずは転職サイトに登録して情報収集をするだけでも、「いつでも辞められる」という心の余裕が生まれます。
無計画な退職で路頭に迷う前に、今すぐ水面下で準備を始めましょう。
選択肢を知れば怖くない!おすすめのキャリアチェンジ方法

「今の職場を辞めたいけれど、次に何をすべきかわからない…」
そんな不安を抱えたまま、勢いで退職届を出してしまうのは非常に危険です。
冒頭の体験談でも触れたように、無計画に辞めてしまうと「転職も副業も上手くいかず、収入がほぼない状態」に陥るリスクがあります。
一度きりの人生、後悔しないためには在職中に次のキャリアの「選択肢」を具体的に把握しておくことが何より重要です。
ここでは、理学療法士がリスクを最小限に抑えつつ、キャリアを好転させるための3つの具体的なルートをご紹介します。
【年収アップ狙い】条件の良い「別の職場」へ転職する(PT専門エージェント)
実は、同じPTの仕事でも「職場を変えるだけ」で年収や待遇が改善されるケースは多々あります。
しかし、ハローワークや求人誌だけで探していては、好条件の「非公開求人」には出会えません。
そこで活用したいのが、理学療法士に特化した転職エージェントです。
自分ひとりでは言い出しにくい給与条件の交渉をプロが代行してくれるため、効率よく年収アップを狙うことができます。
- 今の経験年数での適正年収を知りたい
- 残業が少なく、勉強会が強制ではない職場を探したい
まずはエージェントに登録し、「自分の市場価値」を確認してみるだけでも、将来の不安は大きく解消されるはずです。
【環境を変える】理学療法士の資格を活かせる企業へ(医療機器・ヘルスケア)
「臨床現場での体力仕事には疲れたけれど、せっかく取った国家資格は無駄にしたくない…」
そんな方には、一般企業で理学療法士の知識を活かす道がおすすめです。
例えば、医療機器メーカーでの営業支援や、ヘルスケアアプリの開発アドバイザーなど、PTの知見を求めている企業は意外と存在します。
病院勤務とは異なり、土日祝休みや充実した福利厚生が整っていることが多いため、ワークライフバランスを重視したい方に最適です。
ただし、こうした「企業求人」は非常に人気が高く、一般の求人サイトには滅多に出てきません。
また、理学療法士の転職と違い、10社20社応募しても、面接にまで行かないこともざらなので、それなりの覚悟が必要になります。
【完全異業種】未経験からIT・営業職へ挑戦する(総合型エージェント)
「理学療法士の将来性にどうしても不安がある」
「10年後、20年後を見据えて、もっと稼げるスキルを身につけたい」
そう考えるなら、思い切って異業種へのキャリアチェンジを目指すのもひとつかもしれません。
実際に私は全く違うスキルを身につけて、現在は収入を得ています。
特にIT業界やWebマーケティング職などは、個人のスキル次第で大幅な年収アップが期待できます。
ただ、大きな落とし穴もあります。
いきなり異業種に転職をしようとしても、ライバルはその業界で経験してきた人がほとんどなので、勝ち目はありません。
まずは、仕事しながら副業で実績を積んだり、少しでも稼げるようになってから決断することを強くおすすめします。
まとめ:明確な目標がないなら、まずは「情報収集」から始めよう

ここまで、私が理学療法士を辞めてから味わったリアルな体験談をお話ししてきました。
将来への不安から退職を選んだはずが、無計画さが原因で、逆に金銭的な不安を抱える時期を過ごしてしまいました。
あなたには、私のような失敗をしてほしくありません。
理学療法士の供給過多で、将来が不安と感じているのは、あなただけではありません。
しかし、不安を抱えたまま何もせず職場に留まるのも、無計画に飛び出すのも、どちらもリスクがあります。
大切なのは、リスクを最小限に抑えながら、現状を変えるための行動を起こすことです。
まずはスマホで求人を眺めるだけでも構いません。
私のような遠回りをしないためにも、ぜひ今日から「後悔しないための準備」を始めてみてください。


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