<悩める人>PTになったはいいけれど、奨学金の返済が苦しすぎる…



このまま10年以上返済していくのは辛すぎる…
給料は上がらないのに、毎月引き落とされる数万円。この生活がいつまで続くのか不安ですよね。



実は私も、大学と専門学校で合計400万円の奨学金を背負い、29歳から返済地獄を味わいました。
この記事では、私のリアルな体験談と、その体験から経験して後悔した部分も含め、アドバイスや具体的な対策をお伝えします。
なぜ理学療法士(PT)の奨学金返済はこれほど「苦しい」のか


PTの大学や専門学校は、一般の大学と比べると、学費が高い傾向にあります。
なので、奨学金を使って、自分で学校に通っていたり、卒業をされた方も多いでしょう。
ここではまず、PTになって、なぜこんな奨学金を返すのが大変かを考えてみます。
初任給の手取りと返済額のバランスが悪い
理学療法士の初任給は、医療職の中でも決して高くありません。
手取りで20万円前後、あるいはそれ以下というケースも一般的です。
そこから家賃や生活費を払い、さらに数万円の奨学金を返済する。
手元に自由に使えるお金は、ほとんど残りません。
「必死に働いているのに、生活がカツカツ」という現実、この収支バランスの悪さが、精神的な余裕を奪っていきます。
大学+専門学校の「ダブルスクール」組は借入額が膨らむ
特に返済が「苦しい」と感じるのは、私のように大学卒業後に専門学校へ再入学したケースです。
基本的には大学までは親が面倒を見てくれるケースが多いかもしれませんが、私の家は裕福ではなかったので、高校までしかお金を出してくれませんでした。
両方の学校で奨学金を借りると、借入総額は膨れ上がります。実際に、大学と専門学校トータルで約400万円の負債を背負いました。
(専門学校に通ってる時は、返済免除を活用してました)
社会人を経て29歳からPTとして働き始め、返済生活がスタート。
利息を減らすため、ボーナス時期には返済に回し、なんとか40歳手前で完済。
しかし「今振り返っても、かなりしんどかった」と感じています。
400万円という額は、新人の給与水準には重すぎる負担です。
「返しても返しても減らない」という感覚に陥りやすくなります。
昇給が緩やかで、将来の完済ビジョンが見えにくい
さらに問題を深刻にしているのが、理学療法士の「昇給の弱さ」です。
経験年数を重ねても、給料は劇的には上がりません。



私の勤めてきた職場は、昇給はあっても1年間で1,000〜3,000円でした。
これだと「数年後には生活が楽になる」という希望が持ちにくくなります。
将来のビジョンが描けないことが、不安を増幅させてしまうんですね。
利息を抑えるために繰り上げ返済をしたくても、その原資がない。
この閉塞感が、多くのPTを悩ませているのです。
【体験談】29歳で借金400万。私が「完済」するまでの10年間


ここでは、私の実体験をベースに、どのような形で400万円を返しきったのかをお伝えします。
ちなみにですが、私は独身のため、もし結婚して子供がいたりする方は、参考になりにくい部分もあるかもしれませんが、1つの参考例として見てみてください。
大学と専門学校で借入総額400万円からのスタート
私は理学療法士(PT)になるため、合計400万円もの奨学金を背負いました。
ちなみに借りたのは、「日本学生支援機構(JASSO)」です。
確か、最初は20年という最長の期間で設定したと想います。
社会人を2年経てからの再進学。29歳、多額の借金を抱えてのスタートでした。
「この手取りで本当に返せるのか?」
最初に就職した職場は、給料も安かったため、かなり不安が大きかったのを覚えてます。
月々の返済だけでは終わらない!ボーナス全額投入の覚悟
月々の返済だけでは、元金が大きくは減りません。
奨学金は消費者金融とかと比べると、利率は大きく優遇されているものの、それでも利息が付きます。
つまり、できるだけ早く返したほうが、トータル安く済むんですね。
そこで私は、ボーナスを繰り上げ返済に回すと決めました。
同僚が車や旅行に使う中、私はできるだけ無駄なお金は使わずに返済に回したのを覚えてます。
30代後半で完済。それでも「正直しんどかった」が本音
必死の返済により、40歳手前で完済しました。
約10年かかりましたが、やっと自由になれました。
ただ、振り返ってみて思うこととしては、はじめに就職した病院の給料はかなり安かったため、転職していなければもっと時間はかかっていたということです。
私は合計4ヶ所の職場を渡り歩いてきて、その度に給料が上がっていってるので、それがなければ下手したら最長の50歳手前まで払い続けていた可能性もあったと思っています。
PTが奨学金返済の苦しみから抜け出す3つの戦略


結局お金を使わなければ、全部返済に回せるわけですが、そうもいきませんよね。
楽しみがなければ、そもそもストレス発散できませんし、そのためにはお金もかかるでしょう。
ここでは、できるだけ奨学金の返済にお金をまわせるための、3つの方法をお伝えします。
人によっては出来ない内容もあるかもしれませんが、1つでも参考になるものがあれば、一気に奨学金を返せるチャンスになるかもしれません。
実家暮らしや寮を利用し、固定費を極限まで下げる
手取りが少ないうちは、固定費を徹底的に削るのが鉄則です。
まずは家賃負担をゼロに近づけましょう。
以下の選択肢を検討してください。
プライドを捨てることが完済への近道です。
- 実家に戻り、生活費以外の出費を抑える
- 病院の寮や借り上げ住宅を利用し、家賃を浮かせる
浮いた数万円をすべて返済に回せば、期間は大幅に短縮できます。
生活レベルを上げるのは、完済後で十分です。
「ボーナス払い」を併用して元金を一気に減らす
月々の返済だけでは、元金はなかなか減りません。
ボーナス時の増額返済を活用し、利息負担を減らしましょう。
実際に、大学と専門学校で計400万円を借りた私の事例があります。
かなり過酷な状況からのスタートでした。
しかし、ボーナス払いを併用して元金を叩き続けました。
その結果、29歳から働き始め、40歳手前で完済を達成しています。
ボーナスを貯金に回すなら、返済に回したほうが賢いことがあるため、頭に入れておいてください。
訪問リハビリや副業で「返済原資」を稼ぐ
節約に限界を感じたら、収入そのものを増やすしかありません。
昇給を待つよりも、環境を変える方が早いです。
- インセンティブのある訪問リハビリへ転職する
- 本業以外の時間に、単発のバイトや副業を入れる
身体的にはハードですが、返済資金を確実に作れます。
特に、訪問リハビリは特殊で、経験に関わらずにインセンティブで給料が支払われる職場も多いため、特に3年目〜5年目くらいなら1番お金は稼げます。
もちろん、職場によって給与体系は違います。まずはしっかりと条件を確認するようにしましょう。
また、自分で探すのが大変でも、エージェントを使うことで、理想の条件に合った職場を探してくれるので、ぜひ活用してみてください。
どうしても返済が厳しい時に利用すべき「セーフティネット」


奨学金の返済が苦しい時は、無理をせず制度を頼りましょう。
放置して延滞金が発生するのが、最も避けるべき事態です。
日本学生支援機構の「減額返還制度」を検討する
月々の返済額を「2分の1」や「3分の1」に減額できます。
毎月の手取りが少なく、生活がカツカツな場合に有効です。
利息は増えませんが、返済期間が延びる点には注意が必要です。
まずは毎月の負担を軽くし、生活基盤を整えましょう。
「返還期限猶予」で一時的に支払いを止めて立て直す
今はどうしても支払えない場合、返済を一時的にストップできます。
病気や失業、経済的な困難がある人が対象です。
審査に通れば、最大で10年(120ヶ月)まで先送りが可能です。
「督促におびえる生活」から抜け出し、立て直す時間を確保してください。
病院独自の「奨学金肩代わり制度」がある職場へ転職する
指定期間働くことを条件に、病院が返済を肩代わりする制度です。
自力での返済に限界を感じたら、環境を変えるのも選択肢として大きな物になります。
今の職場にこだわりがないなら、支援制度のある病院を探すというのも1つの手でしょう。
ただ、正直この制度を使える場所は多くはなく、自分で探すのは困難な場合が多いため、興味があれば、ご自身で1度調べてみるか、転職エージェントを活用することをおすすめします。
まとめ


理学療法士の奨学金返済は、想像以上に長く険しい道のりになりがちです。
完済への近道は、ボーナスなどを使った「繰り上げ返済」にあります。
- 現在の借入総額と利息を把握する
- 余裕がある月は、少しでも多く返す
- 長期戦になる覚悟を持ちつつ、完済を目指す
返済が苦しいと感じたら、決して一人で悩まないでください。
無理のない計画を立て、着実に前へ進んでいきましょう。















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