作業療法士を辞めたいのは甘えじゃない|理由の見分け方と次の一手

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<悩める人>

もう辞めたい…。でも、作業療法士を数年で辞めるのは甘えなのかなって、ずっと迷っています。

<ぜおん>

その迷い、よく分かります。私も現場がしんどくて、何度も辞めたいと思った時期がありました。まずは気持ちを整理していきましょう。

毎日の業務に気持ちがついていかず、「作業療法士 辞めたい」と検索したあなたへ。その気持ちは、決して甘えではありません。

この記事では、辞めたい気持ちの整理と次の一手を、元リハビリ職で現在はデイサービスの管理者(作業療法士を採用し、一緒に働いてきた立場)として解説します。

結論から言うと、今すぐ辞めるか続けるかを決めなくても大丈夫です。まず、辞めたい理由が「職場のミスマッチ」か「作業療法士という仕事自体への不満」かを見分ければ、進む方向はかなりはっきりします。

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目次

作業療法士を辞めたいのは甘えじゃない|まず理由を整理しよう

作業療法士が辞めたい主な理由を人間関係、給料年収、仕事内容のギャップ、労働環境残業、教育体制で整理した図解

作業療法士を辞めたいと感じるのは、あなただけではありませんし、甘えでもありません。多くの作業療法士が、一度は同じ気持ちを通ります。

大切なのは、その気持ちにフタをせず、何がしんどいのかを言葉にすることです。理由を言葉にできると、「辞める」ではなく「次の職場に求める条件」へ変換できます。

辞めたい作業療法士は多い(だから自分を責めない)

給料への不満は、データにも表れています。厚生労働省の調査では、理学療法士・作業療法士などの平均年収は約432万円で、全産業の平均を下回る水準です。

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士のきまって支給する現金給与額や年間賞与などを職種別に集計。これらリハビリ職の平均年収はおおむね430万円前後で、全産業平均を下回っている。

厚生労働省「賃金構造基本統計調査(令和5年)」 e-Stat 政府統計の総合窓口

努力や責任に給料が見合わないと感じれば、辞めたくなるのは自然なことです。気持ちの問題ではなく、環境の問題として捉えてみてください。

辞めたい主な5つの理由

作業療法士が辞めたくなる理由は、大きく次の5つに整理できます。

  • 人間関係|上司・他職種との連携、職場にOTが自分だけで相談相手がいない
  • 給料・年収|責任や業務量に対して給料が上がらない
  • 仕事内容のギャップ|思い描いた作業療法ができず、基本動作の訓練ばかり
  • 労働環境・残業|書類業務が多く、リハ以外の負担が重い
  • 教育体制|新人なのに教えてくれる先輩がいない
このセクションのまとめ

辞めたい作業療法士は多く、甘えではありません。給料が全産業平均を下回るのもデータが示す事実です。まずは辞めたい理由を5つの観点で整理しましょう。

その「辞めたい」は職場の問題?それともOTという仕事自体?

作業療法士を辞めたい理由を職場ミスマッチ型とOT自体型に分けて次の一手を整理した図解

辞めたい理由の多くは「職場のミスマッチ」で、職場を変えれば解決します。本当に作業療法士という仕事自体が合わない人は、実はそれほど多くありません。

<ぜおん>

ここを切り分けないまま辞めると、次の職場でも同じことを繰り返しがちです。まず自分がどちらのタイプかを見極めましょう。

多くは「職場のミスマッチ型」|環境を変えれば解決する

人間関係、給料、残業、教育体制への不満は、すべて職場ごとに違う問題です。つまり、作業療法士を続けたまま、別の職場へ移れば解決できる可能性が高いものです。

「作業療法士が嫌」なのではなく「今の職場が合わない」だけ。ここを切り分けられると、辞める=資格を捨てる、という極端な結論にならずに済みます。

少数の「OT自体型」|資格を活かす別の道も視野に

一方で、作業療法そのものに興味が持てない、対人援助の仕事自体がつらい、という場合は「OT自体型」です。この場合は、無理に臨床にこだわらず、資格や経験を活かせる別の道を考える選択肢もあります。

辞める前のセルフチェック(あなたはどっち?)

次の問いに「はい」が多いほど、職場ミスマッチ型の可能性が高いです。

  • 職場の人間関係や給料が変われば、続けてもいいと思える
  • 担当が変わって少し楽だった日は、やりがいを感じた瞬間がある
  • 患者さんが良くなる場面は、今でも素直に嬉しい
このセクションのまとめ

辞めたい理由を「職場ミスマッチ型」と「OT自体型」に切り分けるのが最初の分岐点。多くは前者で、職場を変えれば解決します。セルフチェックで自分のタイプを見極めましょう。

受け入れ側の本音|辞めたいOTの多くは「合う職場」で別人のように活きる

採用する側から見ると、辞めたいと相談に来る作業療法士の多くは、能力ではなく職場との相性でつまずいています。

<ぜおん>

私がデイで採用や教育に関わってきた中でも、前の職場では「辞めたい」と話していたOTさんが、生活期で利用者さんの活動にじっくり関われる環境に移ったことで、強みを発揮した例を見てきました。

同じOTでも、職場が変わると見違える

合わない職場では力を出せなかった人が、相性の良い環境では強みを発揮します。これは本人の問題ではなく、環境との掛け合わせの問題です。

とくに人間関係や教育体制は、本人の努力だけでは変えにくい職場固有の事情です。だからこそ、合わない場所で耐え続けるより、環境を変えるほうが早いことがよくあります。

採用側は「経歴の傷」とは見ていない

「短期間で辞めたら次に響くのでは」と不安になりますよね。けれど採用する側は、辞めた回数よりなぜ辞めて、次に何を求めているかを見ています。理由を言葉にできていれば、マイナスにはなりにくいものです。

このセクションのまとめ

採用側から見ると、辞めたいOTの多くは能力ではなく職場との相性の問題。合う環境では見違えます。短期離職そのものより、辞めた理由と次の希望を語れるかが大切です。

今の職場のままで解決できること

辞めると決める前に、今の職場で試せる選択肢が3つあります。動いてみて変わらなければ、そのとき転職を考えても遅くありません。

  1. 配置転換・担当変更を相談する
    部署や担当患者が変わるだけで、負担が大きく減ることがあります。
  2. 勤務形態を見直す
    時短勤務や非常勤への変更で、心身の余裕が戻る場合があります。
  3. 信頼できる上司・先輩に率直に相談する
    抱え込まず言葉にすることで、職場側が動いてくれることもあります。
注意

ただし、相談しても改善が見込めない職場もあります。心身に不調が出ている、相談できる相手がいない、というときは、無理をせず転職や休職を選択肢に入れてください。

作業療法士の専門を活かせる職場へ|OT特有の”埋もれやすさ”を脱出

作業療法士の専門が活きる職場を身体生活期、精神科、発達小児、訪問在宅、緩和終末期、就労支援で示した図解

作業療法士が辞めたくなる隠れた原因は、専門性が活きない配属=「埋もれやすさ」にあります。専門が活きる職場に移るだけで、やりがいが戻る人は少なくありません。

「PT的な業務ばかり」で専門が埋もれていないか

作業療法士なのに、歩行や筋力強化など基本動作の訓練ばかり任されていませんか。生活行為や作業活動を通じた関わりという、作業療法ならではの強みが活かせないと、やりがいを見失いやすくなります。

専門が活きる職場(精神科・発達・訪問・緩和・就労支援)

同じ作業療法士でも、領域が変わると仕事の中身は大きく変わります。今の領域が合わないだけかもしれません。

  • 精神科|対話やグループ活動を通じた関わりが中心
  • 発達・小児|遊びや感覚統合を通じた支援
  • 訪問・在宅|生活の場で作業に直接関われる
  • 緩和・就労支援|その人らしい生活や働き方を支える

たとえば身体領域がしんどい人でも、精神科に移って向いていたというケースはよくあります。精神科への転職を考えるなら、こちらの記事がくわしいです。

このセクションのまとめ

辞めたさの正体が「専門の埋もれ」なら、領域を変えるだけで解決することがあります。精神科・発達・訪問・緩和・就労支援など、作業療法が活きる場は広いです。

辞める・転職を決めたら|後悔しない進め方

後悔しない転職のコツは、勢いで辞めず「理由の明確化→情報収集→相談」の順で進めることです。人間関係がつらいなら教育体制、給料が不満なら年収・手当、専門が埋もれるなら配属領域というように、次の職場で外せない条件へ翻訳しましょう。

  1. 勢いで辞めない(在職中に動く)
    収入が途切れると焦って次を決めがちです。在職中に進めましょう。
  2. 辞めたい理由を「次の職場の条件」に翻訳する
    人間関係が理由なら「教育体制が整った職場」など、条件に言い換えます。
  3. 一人で抱えず、転職エージェントに相談する
    OTの求人事情にくわしい担当に、条件に合う職場を探してもらいます。
<悩める人>

そっか、辞めたい理由を「次の職場の条件」に変えればいいんですね。それなら次の一歩が考えやすいです。

とくに、入職してすぐに辞めたくなっている場合は、短期離職の注意点を先に押さえておくと安心です。

条件に合う職場を効率よく探すなら、リハ職に特化した転職エージェントの活用が近道です。複数社の比較は、次の記事が参考になります。

作業療法士の辞めたいに関するよくある質問

最後に、作業療法士の辞めたいについてよく寄せられる質問にお答えします。

3年目や新人で辞めるのは早すぎますか?

一概に早すぎるとは言えません。大切なのは年数より、辞めたい理由が職場のミスマッチか、作業療法士の仕事自体かです。職場が原因なら、早めに合う環境へ移ったほうが心身を守れます。ただし、勢いで辞めず在職中に次を探すのが安全です。

辞めたい理由が人間関係です。転職で解決しますか?

人間関係は職場ごとに異なるため、環境を変えれば解決する可能性が高い理由です。ただし、次の職場でも同じことが起きないよう、面接や見学で職場の雰囲気・教育体制を確認しておきましょう。転職エージェント経由なら、内部の雰囲気を事前に聞けることもあります。

作業療法士の資格を活かせる、臨床以外の道はありますか?

あります。福祉用具の関連企業、行政や地域包括支援センター、養成校の教員、就労支援、児童発達支援などで、作業療法士の知識や視点が活きます。臨床がつらい場合でも、資格と経験は無駄になりません。まずは興味のある領域を調べてみてください。

円満に辞めるにはどうすればいいですか?

退職の意思は、就業規則を確認したうえで1〜2か月前までに直属の上司へ伝えるのが基本です。理由は不満をぶつけるのではなく、前向きな表現(専門を活かしたい等)に整えると角が立ちません。引き継ぎを丁寧に行えば、リハ職の狭い業界でも良い関係のまま辞められます。

転職で同じ失敗を繰り返さないために、よくある失敗パターンも先に知っておくと安心です。

まとめ:辞めたい理由を見分ければ、次の一手は見えてくる

作業療法士を辞めたいのは甘えではありません。辞めたい理由が「職場のミスマッチ」か「OT自体への不満」かを見分ければ、次の一手は自然と見えてきます。

多くは職場のミスマッチ型で、合う環境に移れば解決します。本記事の要点を振り返ります。

本記事のまとめ
  • 作業療法士を辞めたいのは甘えではない。まず理由を5つの観点で整理する
  • 辞めたい理由を「職場ミスマッチ型」と「OT自体型」に切り分ける
  • 採用側から見ても、辞めたいOTの多くは職場との相性の問題。合う環境で活きる
  • 辞める前に、配置転換・勤務形態・相談など今の職場で試せることも確認する
  • 専門が埋もれているなら、精神科・発達・訪問など専門が活きる職場へ。勢いで辞めず在職中に動く
<ぜおん>

辞めたい気持ちは、あなたが真剣に働いてきた証拠です。理由を見分けて、今より自分らしく働ける場所を見つけていきましょう。

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