夜勤明けでクタクタになって帰宅する。シャワーを浴びて、コンビニで買ってきたものを食べながらスマホを開くと、残高通知が届いている。給料日から2週間でもう底をつきそうで辛い。
そんな毎月を繰り返していませんか?
<悩める人>介護士として一人暮らしをしているんですが、毎月お金が全然残らなくて…。このまま続けていて大丈夫なのか、不安で仕方ないです。



その不安、すごくよくわかります。介護士の一人暮らしは「できないわけではない」けれど、余裕があるかどうかは別の話。この記事では手取りと生活費のリアルな数字を並べながら、今から動くべき理由まで正直にお伝えします。
この記事では、介護士の手取り別・月収支シミュレーション、生活を安定させるための具体的な対策、そして収入の構造的な限界と今から仕込める動きまで解説します。
今の状況を客観的に把握して、次の一手を考えるきっかけにしてください。


今までに4回の転職経験があり。
詳しいプロフィールはコチラ!
【1社目】総合病院▶急性期・回復期・ターミナルを経験。
【2社目】老健▶入所・通所・訪問を経験。介護認定審査員なども務める。
【3社目】介護系有限会社▶介護予防事業の立ち上げ、デイサービスの管理者も兼任。市とも連携して介護予防事業の普及に尽力。
【4社目】老健▶入職して半年で副主任、1年で主任を任命。施設の教育委員長も務める。
現在フリーランス3年目。PTとは全く違うことで稼いでいます。
![]() ![]() | ![]() ![]() | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 公開求人数 | 約150,000件以上 | 約29,000件 | 約96,593件 | 約48,800件 | 約35,000件 | 非公開 |
| 対応職種 | 介護士 / ヘルパー / ケアマネ / 他 | 介護士 / ヘルパー / ケアマネ / 他 | 介護士 / ヘルパー / ケアマネ / 他 | 介護士 / ヘルパー / ケアマネ / 他 | 介護 / 医療 / 福祉 / 保育(50職種以上) | 介護士 / ヘルパー / ケアマネ |
| LINE対応 | 対応 | 要確認 | 対応 | 要確認 | 対応 | 対応 |
| スカウト 機能 | あり | なし | なし | あり | あり | あり |
| サポートの 手厚さ | かなり手厚い | かなり手厚い | 手厚い | 手厚い | かなり手厚い | 手厚い |
| 地方の求人 | 充実 | 充実 | やや都市部寄り | かなり充実 | やや少なめ | やや少なめ |
| こんな人向け | 求人数で選びたい人 サポートも重視したい人 | 単発・スポット希望 Wワーク・育児中の人 | 大手の安心感重視 初めての転職の人 | 地方在住 老舗の実績を信頼したい人 | 多職種からも探したい人 スカウト活用したい人 | しつこい連絡が嫌な人 職場環境を事前に知りたい人 |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
介護士の一人暮らしはきつい?結論から正直に言います


答えを先に言うと、きついかどうかは手取り額によります。なぜなら、介護士の収入は働く場所や夜勤の有無などによって大きく変わるからです。
まずは、平均的な収入を考えたときで考えてみます。
介護士の平均手取りはいくらか
厚生労働省の調査によると、介護職員の平均月収(基本給+各種手当)は約33〜35万円とされています。ただしこれは額面の話で、実際に口座に振り込まれる手取りはおおよそ26〜28万円程度です。
介護職員(常勤)の平均給与額は338,200円(令和6年9月時点)。対前年比9,870円増。
厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査」
ただし、この数字はあくまで平均値です。無資格・入職1〜2年目であれば月収は25万円を下回るケースも多く、手取りは18〜20万円台にとどまる人も少なくありません。
一人暮らしの平均生活費と比較するとこうなる
総務省の家計調査によると、単身世帯の平均消費支出は月約16〜18万円です。この中には家賃が含まれていないケースもあるため、家賃込みで試算すると月の生活費合計はおよそ18〜22万円になります。
単身世帯の1ヶ月の消費支出は167,620円(2023年平均)。
総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2023年」
手取り18〜20万円に対して生活費が18〜22万円かかるとすれば、毎月の残高はほぼゼロ、あるいはマイナスになる計算です。これが多くの介護士が一人暮らしをきついと感じる、数字上の根拠です。
- 介護職員の平均手取りは26〜28万円(経験・資格によって差がある)
- 一人暮らしの月平均生活費は家賃込みで18〜22万円程度
- 入職1〜2年目・無資格では手取りと生活費がほぼ拮抗し、貯金が難しい
【手取り別シミュレーション】毎月いくら残るか


自分の状況に当てはめて確認できるよう、手取り額ごとに収支を試算してみます。
手取り18〜20万円の場合(無資格・入職1〜2年目)
地方都市のワンルーム(家賃5〜6万円)に住んでいる想定で試算します。
- 家賃:55,000円
- 食費:30,000円(自炊メインの場合)
- 光熱費・水道:12,000円
- 通信費:5,000円
- 日用品・雑費:10,000円
- 交通費:5,000円
合計支出は約117,000円。手取り18万円の場合の残額は約63,000円です。ここから美容・被服・交際費・医療費などが加わると、月の貯金額はほぼゼロに近くなります。
手取り22〜25万円の場合(介護福祉士・経験3年以上)
介護福祉士の資格を取得し、3年以上の経験を積んだ場合の手取りは22〜25万円程度が一般的です。同じ生活費で計算すると、残額は10〜13万円前後になります。
月5〜6万円の貯金は可能な水準ですが、年間でも60〜72万円ほど。突発的な出費(病気・引っ越し・冠婚葬祭)があると、簡単に吹き飛んでしまうレベルです。
夜勤を月4〜5回入れると収支はどう変わるか
夜勤手当は施設によって差がありますが、1回あたり3,000〜8,000円が相場です。月4回入れれば1.2〜3.2万円のプラスになります。
夜勤で月2万円増えれば、年間で24万円の差になります。ただし体力と引き換えであることは忘れずに。
夜勤を増やして収入を底上げする方法は短期的には有効ですが、消耗が激しいため長続きしないリスクもあります。あくまでも一時的な手段として考えておきましょう。
- 手取り18〜20万円:生活費とほぼ拮抗し、貯金はほぼできない
- 手取り22〜25万円:月5〜6万円の貯金は可能だが、余裕は大きくない
- 夜勤追加は有効だが、体力消耗との引き換えになる
一人暮らしの介護士が直面するリアルな問題


お金の問題以外にも、介護士として一人暮らしをしていると、生活の組み立て方そのものに独特のきつさが出てきます。
多くの人が感じているのに、なかなか言語化されていない3つの問題を正直に並べます。
不規則なシフトで体調管理が難しい
早番・遅番・夜勤が混在するシフト勤務は、睡眠リズムを乱します。一人暮らしの場合、体調が悪くても食事を作る・病院に行くといった行動を自分だけで判断しなければなりません。
夜勤明けに帰宅してそのまま寝てしまい、気づいたら夕方──という日々が続くと、食生活の乱れ・睡眠負債・免疫力の低下が積み重なっていきます。
休日が合わない・孤独感が積み重なる
介護の仕事は土日祝日も関係なく稼働します。友人や家族との予定が合わない週末が続くと、じわじわと孤独感が積み重なります。
これは精神的な消耗につながりやすく、バーンアウトの一因にもなります。一人暮らしで誰とも話さない日が続く環境は、メンタル面へのダメージが思った以上に大きいです。
貯金できないまま時間だけが過ぎていく不安
毎月の収支がギリギリだと、老後・病気・結婚など将来への備えがまったくできない状態になります。
- 緊急時の貯蓄(生活費3ヶ月分)がない状態が続いている
- iDeCoや積み立てNISAに回す余裕がない
- 給料日前になると残高を見るのが怖くなる
上記に心当たりがあるなら、それは個人の努力不足ではなく、構造的な問題です。次のセクションで対策を整理します。
- 不規則シフトによる体調・食生活の乱れ
- 土日出勤による孤独感・メンタル消耗
- 貯金ゼロが続く将来への漠然とした不安
生活を安定させるための4つの対策
ここまで読んで、「やっぱり介護士はキツイ」って感じたかもしれません。そこで、生活を安定させるためにできる対策を効果の大きい順に2つお伝えします。
介護士自体は関係ないものもありますが、節約の意味ではすごく大事なので、ぜひ確認してみましょう!
まず家賃を手取りの25%以内に抑える
生活費の中で最も大きな固定費が家賃です。手取り20万円なら5万円以内、手取り25万円なら6.25万円以内が目安です。
この基準を超えると、他の支出を削っても収支が改善しにくくなります。職場から徒歩・自転車圏内の物件を選ぶと交通費も浮き、家賃との合算コストを下げられます。
借り上げ社宅・住宅手当がある職場を選ぶ
介護業界では、人材確保のために借り上げ社宅制度(家賃を法人が負担・補助)を設けている施設が増えています。これを使えば、実質的な家賃負担を月1〜2万円に抑えられる場合もあります。
転職を検討するなら、給与の額面だけでなく福利厚生(住宅補助・食事補助・資格取得支援)を含めたトータルの条件を比較することが重要です。
通信費・サブスクなど固定費を一度見直す
大手キャリアのスマホ料金は月7,000〜9,000円かかる場合がありますが、格安SIMに切り替えるだけで月2,000〜3,000円程度に抑えられます。年間で5〜7万円の差になります。
また、使っていない動画・音楽配信サービスの解約、電力会社の見直しなど、生活の質を落とさずに削れる固定費は意外と多いです。まず1ヶ月の明細を全部書き出してみることをおすすめします。
- 家賃を手取りの25%以内に抑える(引っ越しを含めて検討する)
- 借り上げ社宅・住宅手当がある職場への転職を視野に入れる
- 通信費・サブスクなど固定費を一度すべて洗い出す
介護士のまま続けることの限界





節約も頑張っているし、資格も取ろうとしています。でも、それだけで本当に状況が変わるんでしょうか…?



正直に言います。節約や資格取得は大切ですが、介護士という仕事の構造的な部分を理解しておかないと、頑張っても報われにくい現実があります。
ここでは介護士のまま働きつづけることへの、私の正直な意見をお伝えします。
介護士の収入には構造的な天井がある
介護サービスの報酬は国が定める介護報酬制度によって決まっています。施設がどれだけ良いサービスを提供しても、受け取れる報酬の上限は制度によって規定されているため、職員の給与を際限なく上げることが構造的に難しいのです。
これは介護士が怠けているわけでも、施設がケチなわけでもありません。理学療法士や作業療法士など他のリハビリ職と同様に、制度に縛られた給与体系の問題です。
介護士の登録者数は増え続けている
介護福祉士の登録者数は年々増加しており、2024年時点で200万人を超えています。一方で、少子化による働き手の減少と介護需要の増加が続いていることから、人手不足は続く見通しです。
ただし、資格保有者の増加は将来的に求人競争を激化させる可能性があります。理学療法士がすでに供給過多の状態に近づいているように、介護分野でも同様の流れが起きる前に備えておくことが賢明です。
今から動くことで選択肢は確実に増える
現状を変えたいなら、介護士として働きながら今から準備できることがあります。
- 福利厚生が手厚い職場への転職で、実質的な収入を増やす
- 介護以外のスキル(ライティング・SNS・ITなど)を少しずつ身につけておく
- 副業として小さく稼ぐ経験を積んでおく
今すぐ介護士を辞める必要はありません。ただ、動けるうちに動いておくことが、5年後・10年後の選択肢の数を大きく変えます。
- 介護報酬制度の構造上、給与には上限がある
- 介護福祉士の登録者増加で、将来の競争が激化する可能性がある
- 今から別のスキル・副業を仕込んでおくことで選択肢は広がる



リハ職向けではありますが、「今オススメの副業」という記事も書いてますので、他の収益源も欲しい方はこちらも読んでみてください!




まとめ
介護士の一人暮らしは「できる」。
でも、それだけで安心してはいけないのが現状!
この記事では、介護士の手取りと生活費のリアル、手取り別の収支シミュレーション、生活を安定させる対策、そして収入の構造的な限界まで解説しました。
- 手取り18〜20万円では生活費とほぼ拮抗し、貯金はほぼできない現実がある
- 家賃を手取りの25%以内に抑え、福利厚生の手厚い職場を選ぶことが最大の改善策
- 介護報酬制度の構造上、給与には上限がある。節約だけで解決できる問題ではない
- 今から別のスキル・副業を仕込んでおくことで、将来の選択肢は確実に広がる



私自身も理学療法士として働きながら、収入の構造的な限界を痛感してフリーランスに転身しました。
介護士も同じ構造を持っています。今の生活を安定させながら、少しずつ次の準備を始めてみてください。焦る必要はありません。でも、動き始めるのは早いほうがいいでしょう。











